今月11日に中國(guó)で封切られたディズニー最新作の映畫(huà)「ムーラン」だが、初日の興行収入は予想を大きく下回り、観客からは文化的な「違和感」を訴える聲が中國(guó)版ツイッター上に溢れている。

主演した中國(guó)の女優(yōu)リウ?イーフェイ（劉亦菲）の発言や、少數(shù)民族?ウイグル人への中國(guó)政府による迫害問(wèn)題も絡(luò)み、世界各地でボイコットの聲が広まっている映畫(huà)「ムーラン」。新型コロナウイルスの影響で、米國(guó)などでは劇場(chǎng)公開(kāi)を斷念し、「Disney+」のプレミア配信に切り替えているが、同作が最大のターゲットと目する中國(guó)では11日に封切りを迎えた。

期待される中國(guó)市場(chǎng)だが、初日の興行収入は夜9時(shí)の時(shí)點(diǎn)で4800萬(wàn)元（約7億5000萬(wàn)円）とふるわず、初日1億元（約15億5000萬(wàn)円）が期待されるも、予想を大きく下回った。今年7月の映畫(huà)館の全面再開(kāi)後、最大の話題作となった中國(guó)映畫(huà)「八佰」の初日が1億4000萬(wàn)元（約22億円）だったのと比べて、差はあまりにも大きい。

なお、13日朝の時(shí)點(diǎn)で興行ランキング1位につけているものの、興行収入の総額は1億2255萬(wàn)元（約19億円）と數(shù)字があまり伸びず。映畫(huà)情報(bào)サイト「貓眼電影」では、「ムーラン」の興行収入は最終的に3億元（約47億円）程度で終わるのではないかと予測(cè)しており、すでに25億元（約388億円）を突破し、30億元（約466億円）到達(dá)も確実視される「八佰」とは雲(yún)泥の違いとなっている。

さらに中國(guó)の観客からは、「史実と符合しない描寫(xiě)が多すぎる」と中國(guó)版ツイッターなどで批判の聲が上がっている?！弗喋`ラン」は北魏の時(shí)代（386年～534年）が舞臺(tái)だが、宋朝（960年～1279年）に出現(xiàn)した「土樓」が出てきたり、元朝（1271年～1368年）に成立した太極拳を使うシーンが登場(chǎng)。主人公?ムーランの活躍には、「ムーランはいつから超能力者になったんだ？」という聲も上がっており、「西洋人の思い描く陳腐な中華文化」「西洋人の目に映るアジア要素と象徴の混合體」などと、違和感を訴える聲が溢れている。（Mathilda）