2020年9月29日、韓國?ニュース1によると、北朝鮮軍が黃海で韓國人公務(wù)員を射殺した事件について、青瓦臺（チョンワデ、韓國大統(tǒng)領(lǐng)府）が事件発生から報道までの詳細(xì)な「対応日誌」を公開したが、野黨からは「公務(wù)員が行方不明だと報告を受けてから、事件について正式に発表するまでの文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)の行動について、もっと詳細(xì)に明かすべき」との聲が上がっている。

記事によると、文大統(tǒng)領(lǐng)が「延坪島付近で行方不明となった公務(wù)員が北朝鮮で発見された」と最初に書面で報告を受けたのは22日午後6時36分で、救助の指示は出していないという。この時、大統(tǒng)領(lǐng)が何をしていたのかが一つ目の疑惑となっている。韓國國防部の発表によると、北朝鮮軍は22日午後9時40分に公務(wù)員を射殺している。大統(tǒng)領(lǐng)への報告から3時間は、公務(wù)員は存命だったということになる。

文大統(tǒng)領(lǐng)は28日の首席補(bǔ)佐官會議で「今回の事件で最も殘念なことは、南北間の軍事通信線が通じていないという現(xiàn)実だ」と述べている。記事は「南北間の通信線が稼働していれば、偶発的な軍事衝突や突発的な事件を防ぐことができたという趣旨の発言」と説明している。しかし、事件発生前の8日と12日に文大統(tǒng)領(lǐng)は金正恩（キム?ジョンウン）朝鮮労働黨委員長と親書を交換しており、事件後も國家情報院長が北朝鮮からの通知文を受け取っているなど、水面下の対話が続いていたことも明らかになっている。このことから、文大統(tǒng)領(lǐng)が公務(wù)員の送還を北朝鮮側(cè)に要請することは可能だったはずだと指摘する聲が上がり、「少なくとも救助や送還に向け力を盡くせという指示は出すべきだった」との批判も出ているという。

二つ目の疑惑は、公務(wù)員の射殺後、日付が変わって23日午前1時～2時30分に、國家安保室長主宰の安保関係閣僚會議が開かれているが、會議終了から文大統(tǒng)領(lǐng)への報告までに6時間かかっていること。これにも「會議後すぐに大統(tǒng)領(lǐng)に報告し指示を仰ぐべきだった」との聲が上がっているという。

青瓦臺報道官は28日の定例會見で「深夜の會議は2時30分に終わり、事実と確定できない狀態(tài)だったので、6時間後に正式に報告した」と説明している。しかし、與黨「共に民主黨」議員が「交戦狀態(tài)でもないのに深夜に大統(tǒng)領(lǐng)を起こして報告しろというのか」と発言したこともあり、野黨側(cè)は強(qiáng)く反発しているという。野黨「國民の力」の朱豪英（チュ?ホヨン）院內(nèi)代表は、「午前1時に閣僚が會議をしているのに、（大統(tǒng)領(lǐng)が）出席しないのは職務(wù)放棄に近い。このような重大な狀況で大統(tǒng)領(lǐng)を起こせないのは、國家システムに大きな問題があるということ」だと指摘。別の野黨議員も「國民の命が懸かっているのに、大統(tǒng)領(lǐng)が寢ているので起こして報告できなかったとは何事か。常識的にあり得ない」と述べている。

三つ目は、事件に関する國防部の公式発表が、文大統(tǒng)領(lǐng)への公務(wù)員射殺報告（23日午前8時30分～9時）から26時間後の24日午前11時だったことで、これについても「青瓦臺の説明不足」が指摘されているという。

青瓦臺報道官は「報告を受けた大統(tǒng)領(lǐng)は、情報の正確性、信ぴょう性を再確認(rèn)し、事実と判斷できれば國民にそのまま公表し、北朝鮮にも必要な手順を求めるよう指示を出した」と述べている。この指示に従い事実確認(rèn)の作業(yè)を進(jìn)めた結(jié)果、1日以上を要したという釈明で、「軍が目で確認(rèn)し入手した情報のみを根拠に事実関係を推論し、正確性を確認(rèn)するには時間が必要だった」としているが、野黨側(cè)は「南北関係の悪化を懸念するあまり北朝鮮の顔色をうかがい、時間がかかったのではないか」と反論しているという。

この記事に、韓國のネットユーザーからは「北に拉致されたのでもなく、自分の意思で北朝鮮に行った人なんでしょ」「大統(tǒng)領(lǐng)にそこまで責(zé)任が？」「単なる越境で、國家の重要事件ではない」「自殺を裝って北に渡ったが、こんな時勢なので射殺され、コロナのことがあるので遺體が燃やされた。とことん運のない人だ」などの聲が寄せられている。

また、「樸槿恵（パク?クネ前大統(tǒng)領(lǐng)）の（セウォル號沈沒事故の）空白の7時間についてももっと追及してくれ」「樸前大統(tǒng)領(lǐng)は晝間に報告を受けて、テレビ中継を見て、何をしてたっけ？」「韓國領(lǐng)海で300人余りが水葬される様子を全國民が見守るしかなかった時（セウォル號の事故のこと）は『大統(tǒng)領(lǐng)は悪くない』と言ってたのに、行っちゃいけない北の領(lǐng)海に行った人が死んだら、大統(tǒng)領(lǐng)の責(zé)任なのか？」など、セウォル號の事故に絡(luò)めたコメントも多く見られた。（翻訳?編集/麻江）