BTS弟グループ誕生の裏で、日本人候補(bǔ)者を陥れた「悪魔の編集」と「デマ拡散」

ヘッドライン    2020年10月1日(木) 19時0分

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韓國発のアイドルサバイバル番組『I-LAND(アイランド)』が9月18日、最終回を迎えた。寫真は『I-LAND』公式ツイッターより。

BTS』(防弾少年団)の世界的ヒットを受け、今や韓國を代表する蕓能事務(wù)所となったBig Hitエンターテインメント。會社を率いるパン?シヒョク代表が総括プロデューサーとして參加した韓國発のアイドルサバイバル番組『I-LAND(アイランド)』が9月18日、最終回を迎えた。

6月26日にスタートし、日本を含む世界各地で放送?配信されていた本番組。韓國、日本、臺灣、ベトナムなどから集まった23人の候補(bǔ)者が、グローバルアイドルとしてのデビューを賭け、113日間、生活をともにしながらダンスと歌のテストに挑戦。最終候補(bǔ)者9名で迎えた最終回では、視聴者投票とプロデューサー陣の選出により7名のデビューメンバーが決定?!篍NHYPEN』(エンハイフン)として活動することが発表された。日本出身のニキ(14歳)も見事メンバー入りし、日本のK-POPファンを沸かせた。

その一方で、有力候補(bǔ)とされていた日本出身のK(ケイ)の脫落が、大きな波紋を呼んでいる。

▼ヒールに仕立てる“悪魔の編集”

學(xué)生時代はマラソン選手として活躍した元アスリートの22歳で、高身長の細(xì)マッチョ&ベビーフェイスというギャップ萌えするルックスが特徴。長い手足を使ったダイナミックなパフォーマンスが武器で、振り付けもこなす実力派だ。最年長メンバーということもあり、10代が多い候補(bǔ)者の間でリーダーシップを発揮。頼りになる兄として慕われていた。

その実力は精鋭が集まった23名の中でもトップクラスで、數(shù)回に及んだパフォーマンスのテストでも上位をキープ。パン代表も、「個人的に期待をしている」と絶賛し、かなりのお?dú)荬巳毪辘证辘姢迫·欷俊?/p>

日本のみならず、ヨーロッパや北アフリカなど海外視聴者からの人気も高く、中心的キャラクターのひとりとして番組をけん引してきたK。しかし、番組後半にあたるパート2(8月14日~)の放送から、突如雲(yún)行きが変わり始めたのだ。

「彼に対する“悪魔の編集”が始まったんです。これは韓國のリアルバラエティーでよくある手法で、編集によって特定人物をヒール(悪役)や、トラブルメーカーに仕立てるんです。視聴者が飽きないようドラマ性を加味するためですね。過去、同様のアイドルサバイバル番組で編集のターゲットになった子は、視聴者からもれなくバッシングを受け、うつ病を発癥する子もいました」(韓國在住のライター)

今回のKの場合、顔をしかめるといった表情が別のシーンに差し込まれ、ほかの候補(bǔ)者に嫌悪を示すような印象操作が繰り返し登場。また、チームを組み、テスト練習(xí)に勵むくだりでは、熱すぎるリーダーシップがゆえに、Kとメンバーとの間に溝ができてしまう様子が赤裸々に描かれた。

「その後、互いに心情を打ち明ける場面も放送されましたが、終始、Kの言動に全ての非があるかのように編集されていて、彼のイメージを悪くしてしまいました」(Kの日本人ファン)

このタイミングを見逃さなかったのが、“アンチ”と呼ばれる韓國の過激なファンだった。

▼ライバルを蹴落とすため、デマをねつ造

「韓國の視聴者參加型のアイドルサバイバル番組で、切っても切れないのがアンチによる卑劣な行動。自分の“推し”を上位にするため、あの手この手でライバルの候補(bǔ)生を引きずり下ろすんです。過去のSNSから言動の粗さがしをするほか、整形前の寫真を拡散したり、交際遍歴を暴露したり。いじめの首謀者だったといったデマを流すのも常套の手口です。複數(shù)人で組織的に動くケースもあり、相當(dāng)に悪質(zhì)です」(前出のライター)

今回、アンチが目を付けたのも、Kが學(xué)生時代に運(yùn)用していたとされるツイッターだった。友人との何気ないやり取りの中で登場した“黒人”という単語を切り出し、「彼は差別主義者だ」と主張。北米を中心に議論となっている黒人差別問題を巧妙に絡(luò)めて、「人種差別をする候補(bǔ)者を番組から降板させろ」とアウトタグ(#out〇〇とグループなどからの脫退を求めるタグ)を貼り付けSNSに投稿。刺激的なワードに踴らされた番組視聴者によって、事実無根のデマがあっという間に世界中にばら撒かれてしまったのだ。

「荒唐無稽な主張ですが、アンチにとっては叩く材料はあれば何でもいいんです。そして今回、より暴徒化しやすかった理由は、ターゲットが日本人だったから。韓國の視聴者の間では、番組開始當(dāng)初から韓國人メンバーのみでデビューを望む聲が強(qiáng)くあったんです。ところが番組が進(jìn)むにつれ、Kが有力候補(bǔ)に浮上?!叭毡救摔毪盲皮筏蓼Α堡趣いΔⅳ护辘ⅴⅴ螗粱顒婴稳剂悉摔胜盲郡韦祥g違いありません」(前出のライター)

“日本人排除”の共通目標(biāo)で結(jié)託したアンチは、SNS上で組織化。アウトタグをツイッターのトレンド入りをさせるため、特定時刻を狙って誹謗中傷を盛り込んだ書き込みをタグと共に一斉投稿。さらには、Kの番組降板などを求める要求書をメールやファックスで事務(wù)所や放送局に大量に送りつけるなど、最終回までの約2週間にわたり、野蠻なアンチ活動を連日続けたのだ。

ここ數(shù)年、著名人を狙ったデマの流布や名譽(yù)棄損は世界的に問題化。女優(yōu)?歌手の故ソルリさんのように自殺に追い込まれるケースも少なくない。これまでBig Hitは、所屬アーティストの名譽(yù)を棄損する行為に対し法的処置を取るなど強(qiáng)固な姿勢を見せてきたが、今回は放置されたまま時間が過ぎた。

「K君のファンや支持者は、SNSやYouTubeなどを通じ事実無根だと必死に訴えましたが、デマは拡散し続け、彼のイメージを回復(fù)することはできませんでした」(前出のファン)

▼プロデューサー陣が下した衝撃の結(jié)末

そんな中で迎えた9月18日の最終回。最終候補(bǔ)の9名の中からデビュー組に入れるのは7名のみ。世界177か國のファンが參加した投票で、まずは上位6名がメンバーに決定。殘る1席は、パン代表らプロデューサー陣の選択にゆだねられた。

最終回の1週前に放送されたテストでは、ぶっちぎりのトップで通過し、パン代表からも「本當(dāng)にカッコよかった」と稱賛を受けたK。票數(shù)的にも7位だった彼だが、最後のメンバーに選ばれたのはKではなく、8位の候補(bǔ)生だった。

「選ばれた子も魅力あるメンバーで、グループのコンセプトやバランスなど、総合的な判斷だったのは理解できます。でも、Kへの悪魔の編集とアンチのデマ拡散で、投票數(shù)に影響が出るのを覚悟していたファンにとって、プロデューサー枠は最後の頼みの綱でした。Kの高い実力を認(rèn)めていたプロデューサー陣が、最後の最後で彼を選ばなかった理由に、もし、アンチの騒動があったかもしれないと思うと悔しくてなりません。しかも、アンチ活動を扇動していた首謀のひとりが15歳だったそうで、二重のショックを受けました」(前出のファン)

脫落決定後のスピーチで、溢れる涙をこらえながら「これからも音楽は続けたい。ENHYPENと同じステージにいつか立てるよう頑張っていく」と語ったK。

最後にマイクを握ったパン代表は、Kと、もうひとりの脫落者であるダニエル(14歳)に対し、「これからも夢を追いかけてほしい。私がみなさんの橫で、その夢がかなえられるように必ずサポートする。ENHYPEN、BTS、TOMORROW X TOGETHERと同じステージに立てるよう最善を盡くしていく」と語り掛け、番組は終了した。

被害者を生むことを顧みない編集方法に、グローバルグループ結(jié)成の裏で行われていた、反グローバル的なアンチによるデマ拡散。そして、それを靜観し続けた事務(wù)所。夢に向かってただただ懸命に走っていた青年は、人々のどす黒い思惑に襲われ、夢をつぶされてしまったのだ。

理不盡極まりない一連の出來事に、放送直後から同情と、救済を求める聲が番組や事務(wù)所のSNSに殺到。ツイッターでは連日、ファンによるKの応援ハッシュタグ活動が行われているほか、今後の活動を願う署名運(yùn)動が世界各地で繰り広げられている。

Kが再びステージに立つために、彼の社會的な名譽(yù)回復(fù)と、卑劣アンチへの強(qiáng)固な対応が急がれるべきだ。(取材?文/林由香)

當(dāng)記事は「週刊女性PRIME」(運(yùn)営:株式會社 主婦と生活社)の提供記事です。

週刊女性PRIME

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