中國(guó)広東省に登場(chǎng)した東京の「歌舞伎町一番街」を思わせる街が、最近日本で相次いで報(bào)じられた。他の地域に目を向けると、遼寧省では「京都風(fēng)情街プロジェクト」が進(jìn)行中だ。なぜ中國(guó)にこうした街が次々とつくられるのか―。レコードチャイナ編集部は中國(guó)の専門(mén)家に話を伺ってみることにした。

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中國(guó)南部の広東省仏山市。ここに出現(xiàn)したのが不思議感いっぱいの「一番街」だ。客を出迎えるゲートには漢字の「一番街」に加え、「ICHIBAN STREET」の文字が並ぶ。日本のネットユーザーが「広東省仏山市に怪しい日本がある」と紹介したこの場(chǎng)所には日本の道路標(biāo)識(shí)が立ち、當(dāng)所の看板には「毛利探偵事務(wù)所」「アンパンマン」「ワンピース」など日本のアニメやゲームに関する名があちこちに。頭上には赤ちょうちんが連なり、日本仕様の赤いポストや「都営バスの渋谷車庫(kù)前停留所」といったものも設(shè)置されている。

一方、「京都風(fēng)情街プロジェクト」が進(jìn)むのは東北の大都市、遼寧省大連市だ。同市では9、10月にこのプロジェクトのPRや日本の人気商品の展示販売の場(chǎng)となる日本物産展を開(kāi)催。さらに華東の江蘇省蘇州市では、日本風(fēng)情を味わえる「淮海街」が先月27日に全面的にバージョンアップされた姿でリニューアルオープンを迎えた。中國(guó)メディアによると、600メートル足らずのこの「日式美食街」は1994年10月に開(kāi)業(yè)し、2010年に「國(guó)家級(jí)著名?特色商業(yè)街區(qū)」に選ばれた。約5カ月にわたる工事では「桜花公園」も設(shè)けられたそうだ。

中國(guó)各地で見(jiàn)られるこうした狀況について、元新華社記者で日中経済文化促進(jìn)會(huì)の副會(huì)長(zhǎng)を務(wù)める張志傑（ジャン?ジージエ）氏は「背景には次の3點(diǎn)があります」と語(yǔ)る。

張氏によると、まず挙げられるのが日本を訪れる中國(guó)人観光客の増加だ。日本政府観光局（JNTO）は2019年の訪日中國(guó)人の數(shù)を前年比14．5％増の959萬(wàn)4394人と報(bào)告している。うち、観光客は同15．5％増の857萬(wàn)5500人。新型コロナウイルスの影響で最近はその姿が見(jiàn)えなくなってしまったが、張氏は「近年、中國(guó)人観光客は年々増加しています。訪問(wèn)先は有名な観光地にとどまらず、地方にまで広がりました。これは中國(guó)人の間の日本ブームを反映したものです」と指摘する。

二つ目は1980年代からの日本アニメの流行?！?0年代以降の世代は日本のアニメとともに成長(zhǎng)してきた」と言えるほどの浸透ぶりで、幼いころからそれに親しんできた80～90年代生まれは今の中國(guó)で最も強(qiáng)い消費(fèi)意欲を持つ。日本のアニメのような雰囲気の街並みづくりは、こうした世代の消費(fèi)を狙ったものだという。

三つ目は新型コロナを機(jī)に生まれた日本への親近感で、中國(guó)ではこれまでも、歐米文化に対する強(qiáng)い興味から「パリの街並みをそっくりそのまま再現(xiàn)した街」や世界の有名建築物を模した建物が各地に相次いで出現(xiàn)してきた。張氏は、中國(guó)が感染拡大に見(jiàn)舞われた際、日本の行政、民間企業(yè)が自発的にマスクや防護(hù)服などを中國(guó)に寄付したことが中國(guó)のネットで大きく紹介された點(diǎn)に言及した上で「日本への親しみが生まれた」と指摘?！附窕丐稳毡撅L(fēng)の街並みの出現(xiàn)はまさにその表れなのです」と説明した。（取材/RR）