臺灣メディアの聯(lián)合新聞網(wǎng)は2020年10月3日付で、臺灣軍は中國人民解放軍軍用機の臺灣接近に対応するための戦闘機スクランブル発進のため、過去半月で1億臺灣ドル（約3億6000萬円）の燃料費を費やし、來年の予算でも燃料費を大幅に増額するという。中國メディアの環(huán)球網(wǎng)も聯(lián)合新聞網(wǎng)を引用して報じた。

聯(lián)合新聞網(wǎng)によると、9月になって以來、延べ50機の中國軍機が臺灣に接近した。臺灣側(cè)が戦闘機をスクランブル発進させると、1機1時間當たり100萬臺灣ドル（約360萬円）の費用がかかり、過去半月だけでも1億臺灣ドルを費やしたという。

臺灣側(cè)の軍用機出動は延べ時間で、前年同期比で20％増加している。そのため、中國大陸側(cè)が臺灣側(cè)の補給を疲労させるための消耗戦を仕掛けているとの見方もある。臺灣の國防部は最近になってからのスクランブル発進に要した費用を明らかにしていないが「補給は充実しており、國家主権の防衛(wèi)任務を遂行する能力は完全に持ち合わせている。國民は安心してほしい」と表明している。

臺灣側(cè)にとって幸いだったのは、新型コロナウイルス肺炎の世界的流行により、石油製品価格が暴落していることだ。そのため、臺灣の國防部門は現(xiàn)在のところ、燃料油について財政面で「珍しいほど余裕がある」狀態(tài)だ。ただし國防部門の関係者の一人は、臺灣海峽の情勢を考慮して、來年分は公開予算だけで燃料代を10億臺灣ドル（約36億円）増額することを明らかにしたという。（翻訳?編集/如月隼人）