広東省深セン市政府が運営する深セン在線は4日付で、中國版寶くじの「彩票（ツァイピァオ）」でこのほど3467萬元（約5億3800萬円）の賞金を獲得した同省恵州市內(nèi)に住む男性を紹介する記事を掲載した。記事は同男性の「寶くじを買うコツ」なども紹介した。

社會主義國は一般に賭博行為に対して極めて厳しい姿勢をとるが、公益目的の寶くじには比較的寛容であるようで、舊ソ連でも寶くじは発行されていた。中國の場合、1951年に始まった「懸賞付き定期預(yù)金」が寶くじの“起源”とされる。文革大革命中の10年間は中斷されたが、中國政府は86年、「社會福祉目的の懸賞付き義援券」の名目での寶くじ発行を決めた。現(xiàn)在は中央政府財政部が所管する形で、政府民生部が「中國福利彩票（福祉寶くじ）」、國家體育総局が「中國體育彩票（スポーツ寶くじ）」を発行している。

恵州市內(nèi)に住む男性が購入したのは「第20090期體育彩票」だった。1枚9元（約140円）のくじをベースに「単式追加3倍」という方式で1等賞を當(dāng)てたという。賞金の授與式は9月29日に恵州市內(nèi)で行われ、男性は他の當(dāng)選者とは違って、ラフな服裝にマスクをしただけの姿で現(xiàn)れた。

男性は山東省青島市出身で60代。深センで仕事をしていたが、すでに定年退職。恵州市內(nèi)にマンションの部屋を買い、病弱な母親を招いて世話をしながら生活している。

「寶くじ歴」は約20年間で、1カ月當(dāng)たり4000元（約6萬2000円）程度を?qū)殼袱送钉袱?。購入にあたっての「マ?ルール」は、「自分の経済レベルに合わせて理性的に適切な金額を投じること」と「必ず買うこと」という。外れれば公益のために役立ったと考え、當(dāng)たれば少額であっても皆で大喜びする。他には特に趣味がなく、寶くじについては娯楽でもあり交益事業(yè)に參加することでもあると、ずっと考えているという。（翻訳?編集/如月隼人）