2014年3月3日、「幽霊探知器」というおどろおどろしい名前の攜帯用娯楽アプリが、サラリーマンの間でブームとなっている。瀋陽(yáng)晩報(bào)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

攜帯のカメラを使って「幽霊」をキャッチすることができるというこのアプリをめぐって、スマホ用チャットアプリの「微信（WeChat）」の「友達(dá)圏」には、膨大な數(shù)のコメントが寄せられている。ネットユーザ―「竜児格格」さんは、「誰(shuí)もがこのアプリで遊んでいる。家の中で200以上の幽霊の姿を撮った女の子もいて、思わず、大勢(shì)の幽霊が踴る仮面舞踏會(huì)の一幕を思い浮かべてしまった」と書(shū)き込んだ。「竜児格格」さんのほかにも、探し出した幽霊の寫(xiě)真をネット上に公開(kāi)する人もいた。

アプリ開(kāi)発チームは、ソフトウェアダウンロード時(shí)の注意として、「このアプリはあくまでも娯楽目的のものです」と明記しているが、「心底恐く感じた」と公言するネットユーザーがいたことも確かだ。また、人気アプリのバイタル（クチコミ式）マーケティングや背後に潛む「◆糸（◆＝尸に吊、貧乏で不細(xì)工でモテない負(fù)け組男性）経済」は、専門家たちにとって格好の話題となっている。

○サラリーマンの間で大ヒット

ネットユーザ―「白小姐」さんは、微博の友達(dá)圏で「韓國(guó)ドラマ『星から來(lái)たあなた』を観賞する私の橫で、夫は『幽霊探し』に夢(mèng)中。9歳の幽霊だけが、とてもすばしっこくて捉えられない?！工取ⅰ溉藲蓓n國(guó)ドラマ」と「幽霊探知アプリ」という2つのホットな話題について投稿した。

「白小姐」さんは、家で探し出した「幽霊」の寫(xiě)真を公開(kāi)した。攜帯の畫(huà)面には、人間の形をした、グレーがかった黒い物體が映っている。畫(huà)面の右上には、ゴーストのタイプ、年齢、周波數(shù)などの情報(bào)が表示されている。「幽霊」の部類に入るそのゴーストは、年齢223歳、周波數(shù)は0．2352とのことだ。

アプリ開(kāi)発チームは、「幽霊探知機(jī)」アプリの公式ダウンロードページで、「超自然的現(xiàn)象は、科學(xué)的な裏づけによるものではなく、このプログラムはあくまでも『娯楽』目的のもの」と明確に示している。それでもなお、「心底驚き、恐怖を感じた」とコメントするネットユーザーもいる。ある女性は、「周りの友達(dá)の多くが、『幽霊探し』で遊んでいる。私もソフトをダウンロードして、金曜の夜に一人で家にいる時(shí)に試してみると、一枚の映像をキャッチした。その晩は、怖くてなかなか寢つけなかった。ただの遊びだと分かっていても、つい様々な想像が頭の中を駆け巡った」と話した。

○開(kāi)発の難易度は高くない「幽霊探知」アプリ

國(guó)內(nèi)ソフトウェア大手?東軟集団のシニア顧問(wèn)を務(wù)める●雷（●＝刑の部首がおおざと、シン?レイ）氏は、「幽霊探知機(jī)」アプリの設(shè)計(jì)原理について、次の通り説明した。

このからくりは極めてシンプルだ。ユーザーがアプリを起動(dòng)させてカメラ機(jī)能をオンにすると、攜帯のセンサーがユーザーの方位情報(bào)を確定する。その後、幽霊の方位が無(wú)作為に設(shè)定され、ユーザーがその方位に向くと、畫(huà)面に「幽霊」の影が映るという訳だ。

「幽霊」の影は、フィルムを幾重にも重ねる技術(shù)が用いられている。開(kāi)発者は、前もってさまざまな「幽霊」の影の畫(huà)像を作り、ユーザーがカメラを開(kāi)いた時(shí)、無(wú)作為にそれらの畫(huà)像をどんどん重ねていく。以前流行したアート寫(xiě)真作成ソフトと同じようなものだ。「幽霊」を見(jiàn)つけると、機(jī)械音がそれを知らせると同時(shí)に、いくつかの情報(bào)が発信される。これは単に、リアルな恐怖感を高めるための演出効果だ。

アプリストアで調(diào)べてみると、「幽霊探知器」に類似したアプリが山ほどあった。ネット上でも同じような探知器が販売されていた。某ショップサイトで見(jiàn)ると、30軒あまりのオンラインショップでこの種の探知機(jī)が扱われており、最も高価なものは、スペシャリスト向け「竜尺探し?高級(jí)占い?幽霊探知機(jī)」で、価格は2800元（約4萬(wàn)6000円）もする。ただ、1カ月間の販売実績(jī)數(shù)は「ゼロ」と表示されていた。

○「アプリ」流行の背後に「負(fù)け組経済」効果

カラオケアプリ「唱吧」に始まり、カメラアプリ「魔漫相機(jī)」や価格比較アプリ「我査査」、さらには「幽霊探知器」にいたるまで、さまざまなアプリが、ある一定期間ごとに大流行してきた。東軟集団の●氏は、「これらアプリの大ヒットの背景には、ユーザーが面白く遊べて好奇心を満たせるほか、社會(huì)の情報(bào)共有化とクチコミが感染的に広がっていくバイラルマーケティングこそが人気を爆発させた主な要因となっている」と指摘した。

公式情報(bào)によると、「幽霊探知器」は2013年3月にアップルストアで販売が開(kāi)始されたが、2014年2月にやっと人気が上がり始めた。これは、バイラルマーケティングのS字型曲線と一致する。

瀋陽(yáng)工業(yè)大學(xué)マーケティング學(xué)部の趙?。ē弗悭?ウェイ）教授は、次のような見(jiàn)方を示した。

「唱吧」や「魔漫相機(jī)」のような大衆(zhòng)向けアプリの流行の背後には、いわゆる「◆糸（負(fù)け組）経済」が潛んでいる。モバイル?ネットワークユーザーの中心は若者で、そこでは「高富帥(長(zhǎng)身でリッチなイケメン)」は影を潛め、「◆糸」が主役になっている?！浮趑椤工?、簡(jiǎn)単に安価で手に入る娯楽を求めており、価格や価格性能比にかなり敏感で、基本的にはアプリにお金を使いたくないと思っている。そして、皮肉なことに、彼らが最も広範(fàn)かつ手堅(jiān)いソフトの伝播力となっている。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KM?編集/武藤）