日中合作映畫の『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』（原題：妖貓伝、以下『空?！唬─刃滦庭偿恁胜斡绊懁枪_が延期されたディズニー実寫映畫『ムーラン』のロケ地の撮影所へ行ってみた。場(chǎng)所は湖北省にある襄陽(yáng)唐城影視基地で、高速鉄道駅の襄陽(yáng)東駅からタクシーで片道40分程度かかる。基本的に中國(guó)の撮影所の影視城は都市の中心部から離れていることが多く、映像に高層アパートとかを映り込まないようにする配慮と考えられる。

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筆者は2018年に日本で公開された『空海』を映畫館で鑑賞し、個(gè)人的に一番印象に殘っているのはロケ地の襄陽(yáng)唐城影視基地の凄さだった。筆者は2019年1月に同影視基地へ訪問し、園內(nèi)を急ぎながら撮影したものの、4時(shí)間以上かかるレベルの敷地の広大さ（面積370萬(wàn)平方メートル）だ。唐の時(shí)代の建物を作りこんだ園內(nèi)には、冬場(chǎng)なのか観光客は非常に少なかったが、各所で撮影もしくは撮影の準(zhǔn)備が行われていた。撮影スタッフが地面に白い粉末を撒いており、粉末の袋には工業(yè)用の塩（中國(guó)の僻地には巨大な塩湖が見られ、塩を採(cǎi)取する工場(chǎng)も存在する）と表記。実際の映像では雪景色として認(rèn)識(shí)されていることだろう。撮影用の衣裝を著用した役者や大勢(shì)のエキストラが見られ、非常に活気があった。

筆者は小學(xué)生だった頃、割と時(shí)代劇を視聴しており、特に『三匹が斬る！』が好きだったこともあり、現(xiàn)在はここまで日本の民放で時(shí)代劇が衰退するとは想像できなかった。筆者の中國(guó)影視城ネタで毎回、言いたくなるのは中國(guó)の番組制作費(fèi)用の方が日本と比べて潤(rùn)沢だということだ。中國(guó)滯在中にテレビを視聴すると、ツッコミ所が多くて逆に面白い抗日ドラマもあれば、學(xué)術(shù)的なドキュメンタリーを放映するチャンネルも存在し、見どころも多い。最近の日本のテレビ番組よりも面白いのでは？と言いたくなるが、筆者はそもそも日本のテレビ番組を近年はまともに視聴していないのだった…。

同影視基地に訪問した『空?！护卧髡撙螇?mèng)枕獏氏もいたく驚かれていたが、敷地內(nèi)に再現(xiàn)された唐皇宮、青龍寺、高力士宅、街並みを見れば納得で、2015年に開園しているので中國(guó)の撮影所の中でも新しい部類に入る。中國(guó)映畫やドラマのファンならば、新型コロナが収束したら同影視基地への訪問をお?jiǎng)幛幛筏郡?。ディズニー実寫映畫『ムーラン』で同影視基地がどのように撮影されたのか鑑賞してみたいのだが、読者諸兄もご存知のようにDisney＋（ディズニープラス）に登録しないと視聴できないこともあり、現(xiàn)段階では諦めている。

■筆者プロフィール：関上武司

1977年の愛知県生まれ。愛知大學(xué)経営學(xué)部卒。中國(guó)で留學(xué)や駐在員としての勤務(wù)経験あり。日本や中國(guó)のB級(jí)スポットを紹介するブログ?軟體レポートの管理人。中國(guó)遊園地の取材で中國(guó)の全省、全自治區(qū)、全直轄市へ訪問。會(huì)社員の傍ら、「中國(guó)遊園地大図鑑」シリーズを執(zhí)筆し、メールマガジンのロードサイダーズ?ウィークリーにて「ROADSIDE CHINA 中國(guó)珍奇遊園地紀(jì)行」を連載中。このほかイベントも開催している。

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