2014年12月25日、米紙ニューヨーク?タイムズは、「中國(guó)の南水北調(diào)プロジェクトの水が北京へ」と題した記事を掲載した。中國(guó)南方地域から約1300キロを旅してきた水が、北京の蛇口から出てくることになる。

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長(zhǎng)江流域から北部に水を引いてくるという「南水北調(diào)」は、一大國(guó)家プロジェクトとして推進(jìn)されているが、數(shù)々の論爭(zhēng)も呼んでいる。その中央ルートの完成から2週間が経過し、北京での給水が始まった。

南水北調(diào)中央ルートにより、北京は年間需要量の3分の1がまかなわれるという。だが、専門家からは、高コストのプロジェクトは長(zhǎng)期的な解決案にはならないとの指摘がある。首都の人口増加や経済成長(zhǎng)にともなって水の需要も増大し、汚染によって利用可能な水源も減少している。北京は今後もきわめて深刻な水不足と向き合うことになる。

水利部（省に相當(dāng)）の研究者は、新たに引かれる水は首都の水不足をある程度緩和するが、汲み上げ過多の地下水の不足を補(bǔ)うことは難しいと指摘する。南水北調(diào)中央ルートの完成以前、北京では毎年36億立方メートルの水を消費(fèi)していたが、その半分近くは地下水だ。1998年以降、北京の地下水位は毎年約13メートルのペースで低下しており、研究者は「北京は約60億立方メートルの水を地下に戻さなければならない」と語る。これは南水北調(diào)だけでは解決できない不足量であり、根本的な解決のためは節(jié)水と北京の人口を抑制するしかない。昨年、中國(guó)工程院（工學(xué)アカデミー）の王浩（ワン?ハオ）氏は「北京の地下水が空になろうとしている。地下水位は一年で90メートルも低下した」と警告した。

だが、これは容易なことではない。理由の一つとして挙げられているのが水道管の老朽化だ。北京を含めた大都市の水道管網(wǎng)は老朽化が進(jìn)み、常に漏水している狀態(tài)で、大規(guī)模な改修の必要性が指摘されているが、ほとんど何の対策も取られていないという。もう一つの理由は、水道料金が安すぎることだ。節(jié)水を推進(jìn)するため、水利部の研究者は、水道料金を少なくとも現(xiàn)在の倍にする必要があると指摘しているが、今のところそのような計(jì)畫が検討されたことはないという。（翻訳?編集/岡本悠馬）