2014年3月6日、中國の4大名著の一つ「水滸伝」について、暴力描寫の影響を懸念してドラマ放送禁止を求める政協(xié)委員の意見に対し、90％を超えるネットユーザーが「反対」としている。鳳凰網(wǎng)が伝えた。

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開催中の中國人民政治協(xié)商會議で、政協(xié)委員の李海濱（リー?ハイビン）氏が「水滸伝」のドラマ放送禁止を求めたことを、中國の経済紙?中國経営報が報道。同氏は暴力や血なまぐさいシーンが多い「水滸伝」について、「暴力を誘起するもの」とし、「過去の名著だが、現(xiàn)代社會にはマッチしない」と発言している。ネット上で一気に拡散され、熱い注目を集めるこの発言について、ニュースサイトの鳳凰網(wǎng)が賛否を問うアンケート調(diào)査を?qū)g施した。

調(diào)査では、回答者の90．67％が「社會への影響とは無関係」とし、李海濱氏の発言に反対している。ネットユーザーからの意見には、「ドラマと現(xiàn)実の區(qū)別ができないのは個人の問題」「暴力がダメなら、古典のドラマ化作品はほぼ放送禁止だ」「それなら暴力だらけの抗日ドラマの禁止を訴えれば？」などの聲が見られる。

さらに一部のネットユーザーからは、「最近の時代劇ドラマは視聴率を重視するあまり、過剰な演出や暴力シーン、原作にはないエピソードを大量投入する傾向がある」とし、これは制限対象になってもよいとの見方を示す意見もある。

日本でも小説や映畫、ドラマで人気の高い「水滸伝」は、明代に書かれた伝記小説。ストーリーの舞臺は、汚職官僚や不正がはびこる北宋の末期。それぞれ不條理な理由や事情を抱えた108人の男たちが、梁山泊に集結(jié)して國を救うため戦い、滅んでいくという物語。その內(nèi)容から中國では文化大革命期に批判対象になった過去もある。（翻訳?編集/Mathilda）