2013年習(xí)近平國家主席により提唱された「一帯一路」は中國の「覇権戦略」の一環(huán)と報じられることが多いが、筆者は政治?経済の道であると共に文化の道、國際協(xié)力の道でもあると捉えている。その要衝である新疆ウイグル自治區(qū)で各種の國際協(xié)力を?qū)g踐してきた。心がけてきた國際協(xié)力実踐10カ條を拙いながら紹介中。

その9は継続する。筆者がシルクロード新疆で國際貢獻(xiàn)を開始して早くも38年、よくぞもったものと思う。2001年新疆政府主催で「小島氏新疆訪問20周年記念大會」が開催された。ウルムチ市の中心街「人民劇場」に各界800人もが參加する盛大さ。日本の駐中國大使館の杉本信行公使も列席いただき「長く中國で仕事しているが、新疆は最も対日感情が良い。戦爭が無かったのと小島さんのお蔭だ」と挨拶。會見した王楽泉新疆黨書記に「30周年も40周年も記念活動を行いたい」と。その時は「そんなに長く國際協(xié)力を続けられない」と思ったが、継続でき、2011年には30周年大會が催された。ありがたいことである。

中國が獨(dú)特な國であることは度々報じられている。先方からすれば日本も獨(dú)特な國である。投げ出したくなる事も多々あった。その度ごとに「大愛無疆」精神で継続した。キジル千仏洞など新疆6世界遺産の寫真集『新疆世界文化遺産図鑑』日本語版（日本僑報社）の序で段躍中氏は「毛沢東主席は次のように述べた。一人の人間が一回良いことをすることは難しくない。難しいのは一生続けることだ」と記しているが、まさにそうであろう。

活動は表面的?一時的?資金的な付き合いではなく、人と人との付き合いを重視し、至誠?感謝?縁?義理?人情といった琴線にふれる交流を続けてきた。このような実踐が実績を生み出し、継続が信頼へとつながった?？冥漕^だけでなく、心の交流こそ重要である。

継続のため注意してきたことのひとつに特殊な関係にならないことがある。ともすれば複雑で面倒な國際協(xié)力、社會通念を超えた土産などを提供したりすればスムースに進(jìn)行することもある。しかしそれは一時的な関係にすぎない。筆者が新疆で活動したこの38年間にトップの中國共産黨新疆ウイグル自治區(qū)委員會書記は王恩茂、宋漢良、王楽泉、張春賢、陳全國へ五代、新疆政府主席も鉄木尓?達(dá)瓦買提、阿不來提?阿不都熱西提、司馬義?鉄力瓦尓地、努尓?白克力、雪克來提?扎克尓へ五代の代替わりがあった。外事弁公室や文化庁?文物局? 檔案局?文物考古研究所?新疆大學(xué)?ウルムチ市政府なども同様である。

このように人が交代しても友情に近いかたちで國際協(xié)力を継続できたのは、決してその場限りの「裏交渉」をしなかったからであり、「特殊な関係」にならなかったからである。もしそうなっていたら人事異動後その機(jī)関との関係は斷絶していたことであろう。

■筆者プロフィール：小島康譽(yù)

浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」
＜新疆は良いところ＞小島康譽(yù) 挨拶―＜新疆是個好地方＞
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