2020年10月27日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、朝鮮戦爭はどちらが先に仕掛けたかで米韓と中國が言い爭いになっていると伝えた。

記事は、北京で行われた朝鮮戦爭參戦70年の記念式典で、習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席が「（朝鮮戦爭は）米國の帝國主義による侵略によって引き起こされた戦爭」と述べたことを紹介。米中関係が緊張する中で士気向上のために內(nèi)部に向けて語られたものとの見方があるが、米韓は直ちに反応を示し、中國を批判したと伝えた。

米國務(wù)省のモーガン?オルタガス報道官はツイッターで、「事実は1950年6月25日、毛沢東の支持を受けた北朝鮮が韓國へ侵入し、自由主義國家の反撃を受け、中國共産黨が多くの部隊を派遣したため朝鮮戦爭になった」と投稿。韓國の康京和（カン?ギョンフ?。┩庀啶?、「過去に國連安保理決議を通じて、朝鮮戦爭は北朝鮮の南侵により勃発したと明示されており、これがわれわれの立場だ」と語った。

これに対し、中國共産主義青年団は25日、中國版ツイッター?微博（ウェイボー）にQ＆Aの形で「朝鮮戦爭は北朝鮮による韓國へ侵略戦爭なのか？」との問いに対し、答えは「NO」とした上で「南北朝鮮は當(dāng)時いずれも朝鮮半島全體の主権を宣言していたので、朝鮮戦爭は內(nèi)戦である」と説明している。

しかし、韓國?聯(lián)合ニュースは27日に「詭弁（きべん）」と題する記事を掲載して、朝鮮戦爭は內(nèi)戦との主張に反論。中國外交部の定例會見でも、聯(lián)合ニュースの記者が汪文斌（ワン?ウェンビン）報道官に対し、中國共産主義青年団の主張に同意するかどうかを質(zhì)問した。

汪報道官は直接質(zhì)問に答えなかったが、「朝鮮戦爭はもともと朝鮮半島の南北雙方の間で発生したものであり、內(nèi)戦に屬する」との見方を示した。また、オルタガス報道官の主張については「事実と異なり、全くの偽り」と述べ、「朝鮮戦爭は內(nèi)戦がきっかけだが、米國の介入によって戦爭が拡大した」と主張した。

韓國?JTBCが、中國人民革命軍事博物館で行われている朝鮮戦爭の展覧會を取材したところ、北朝鮮が先に韓國へ侵入した事実は「全く示されていなかった」という。

中國による「朝鮮戦爭は米國の侵略によって引き起こされた」との主張に、韓國國民から強(qiáng)い不満の聲が上がっており、韓國大統(tǒng)領(lǐng)府には歴史を歪曲（わいきょく）する中國籍のタレントの韓國での活動を制限するよう求める請願が出ている。記事は「これは中國の主張に沿った內(nèi)容を微博に投稿している數(shù)人の中國人タレントを指している」と伝えている。（翻訳?編集/山中）