2014年3月13日、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空MH370便が消息を絶った問題で、中國(guó)は現(xiàn)在、捜索範(fàn)囲を長(zhǎng)さ90海里、幅25海里、総面積約2250平方海里（約7717平方キロメートル）に広げて、捜索を展開している。また、10日12時(shí)の時(shí)點(diǎn)で、11カ國(guó)が航空機(jī)34機(jī)、船舶40隻を出動(dòng)させて捜索を展開しているが、発見に至っていない。捜索はなぜ難航しているのだろうか？テストパイロットで多くの功績(jī)を殘す、軍用機(jī)の試験飛行専門家?徐勇凌（シュー?ヨンリン）大佐と、中國(guó)の航空機(jī)所有者で、パイロット協(xié)會(huì)の柯玉寶（カー?ユーバオ）副秘書長(zhǎng)が、捜索の原理と難點(diǎn)を分析した。人民網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

▼複數(shù)の國(guó)が捜索してなぜ見つからない？

徐大佐は、「航空機(jī)の事故は、発生してから24時(shí)間が殘骸や遺留品を捜索するのに最も適している。もし我々の手に入る情報(bào)が全面的なもので、航空機(jī)が墜落した地點(diǎn)が正確に把握できたならば、広い範(fàn)囲で捜索を?qū)g施すればすぐに発見できる」と指摘した。

8日0時(shí)42分にクアラルンプールを出発したMH370便は、ベトナムの空域に入った後、午前1時(shí)20分に管制塔との交信を斷ち、レーダーからも消えた。消息を絶ってから現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で3日が過ぎているが、未だに手掛かり発見には至っていない。

この點(diǎn)、徐大佐は、▽飛行機(jī)が発見しにくい地域に墜落した▽墜落予測(cè)地點(diǎn)がずれている―の2つの可能性を予想。そのため、広い範(fàn)囲で捜索活動(dòng)を強(qiáng)化しているものの、見落とされている問題があるのではと指摘した。また、墜落した航空機(jī)の第一発見地點(diǎn)は往々にして非捜索関係者が発見するという。

徐大佐は、「24時(shí)間以內(nèi)に発見できなかった場(chǎng)合、捜索活動(dòng)を通して発見されるのは、多くの人が期待しているよりも遅くなる。1週間、2週間、1カ月、2カ月、しいては數(shù)年ということさえある。そのため、我々は現(xiàn)在、捜索を強(qiáng)化しなければならないと同時(shí)に、飛行機(jī)の殘骸発見を焦ってはならない」との見方を示した。

▼効率の良い捜索方法は？

現(xiàn)在、捜索に參加しているのは、中國(guó)、マレーシア、オーストラリア、タイ、インドネシア、シンガポール、ベトナム、フィリピン、英國(guó)、ニュージーランド、米國(guó)など11カ國(guó)の航空機(jī)や船舶。

徐大佐によると、捜索ではまず、航空機(jī)や船舶などの機(jī)能を十分に活用しなければならない。例えば、航空機(jī)の速度は船舶の10倍以上。一方、船舶はスピードは遅いが、捜索できる面積は広く、間近で現(xiàn)場(chǎng)を観察できる。

また、何かを発見した場(chǎng)合、それを引き上げなければならず、ボートや大型商船、専門の救護(hù)船のほか、潛水スタッフや潛水艦なども必要となる。

そして、引き上げられた物が飛行機(jī)の殘骸であるかをすぐに鑑定する、専門家を船舶で派遣しなければならない。

そのほか、情報(bào)発信に関して、徐大佐は、「現(xiàn)在、複數(shù)の國(guó)が捜索に參加しており、それぞれの情報(bào)をいかにまとめるかが非常に重要。そのため、情報(bào)交換センターの設(shè)置が必要だ。ここ2日間のように、漁民や旅客、関係者などの無責(zé)任な発言を、真実性の確認(rèn)もとらずに発信してはならない。不正確な情報(bào)が捜索関係者全體に非常に悪影響を及ぼす」と指摘した。

▼ブラックボックスの位置特定の方法は？

MH370便に一體何が起きたのだろう？機(jī)械の故障、または悪天候に遭遇したのだろうか？それとも人為的要因だろうか？消息不明の謎を解くために、飛行記録が収められているブラックボックスの発見が必須となる。しかし、ある専門家は、「現(xiàn)在、MH370便のブラックボックス捜索は、稲束の中から1本の針を探すようなもの」とその難しさを語る。では、ブラックボックスの位置をどのように特定すればいいのだろう？

徐大佐は、「発見を容易にするために、ブラックボックスは、位置通報(bào)用の音響発信機(jī)（アコースティック?ビーコン）などを內(nèi)蔵している。もし、飛行機(jī)が墜落し、かかる負(fù)荷が一定を超えると、予備のバッテリーと発信システムが自動(dòng)で作動(dòng)する」とし、ブラックボックスのバッテリーに関して「30-60日持つ。そのため、操作の初期段階では問題にならない」とした。

さらに、「ブラックボックスは銅製で、電波やビコーン、ソナーなどの情報(bào)システムを通して外部に信號(hào)を発することができる。しかし、それらの信號(hào)を捉えるために、捜索隊(duì)側(cè)にも、相応のシステムが必要」と指摘。殘骸が海中に沈んでしまった恐れがあること関しては、「捜索船にはレーダー設(shè)備があり、海中の金屬性の物體を捜索することができる。そのため、海中に沈んでいても、発見することができる。捜索の方向性が大方正確であれば、殘留物を見つけるのに、それほど時(shí)間がかかることはない」と語った。

▼MH370便はなぜ忽然と消えた？

現(xiàn)在、攜帯でさえ位置情報(bào)システムを備えているのに、最新設(shè)備を備えるボーイング777-200型機(jī)がなぜ、忽然と姿を消したのだろう？柯副秘書長(zhǎng)は取材に対して、「飛行機(jī)には、航空機(jī)用救命無線機(jī)（ELT）が搭載されており、非常事態(tài)が発生した場(chǎng)合、パイロットは遭難信號(hào)を送信することができる」とし、「ハイジャックや故障、無線機(jī)の故障などが発生した場(chǎng)合、民用航空の規(guī)定に基づき、それぞれ7500、7600、7700の信號(hào)を送信することになっている。墜落した場(chǎng)合でも、信號(hào)を送信する時(shí)間が10分以上あるはず」と説明した。

一方、今回、MH370便がレーダーから消えた事に関して、柯副秘書長(zhǎng)は▽悪天候に遭遇し、飛行機(jī)の老朽化が原因で空中分解した。この可能性は非常に低いが、これまでに世界で事例がある▽飛行機(jī)のエンジンかガソリンタンクが爆発し、飛行機(jī)もろとも爆発した▽人為的原因で、パイロットに信號(hào)を送信する時(shí)間が全くなかった―の3つの可能性を挙げた。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KN?編集/武藤）