2014年3月12日、中國(guó)のネット上では最近、「水道水を加熱すると、含まれている塩素から発がん物質(zhì)が発生する」という情報(bào)が飛び交っており、水道水に対する懸念が高まっている。新京報(bào)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

専門家は、「水道水に含まれる塩素は微量で、人體に害を及ぼすことはない。また、発がん性を示す流行病學(xué)的証拠もない」との見(jiàn)方を示した。

▼水道水を加熱すると発ガン物質(zhì)？

最近、中國(guó)版ツイッター?微信で次々に転送されているのは、「水道水に含まれる塩素の危害はどれほど？あなたの家族が飲んでいる水は安全？」という題の文章で、「水中の細(xì)菌やウイルスを殺すために、水道水には塩素が使われている。しかし、塩素は人體に有害で、特に水道水を沸騰させて飲むと危険。塩素が過(guò)熱されると、水中の有機(jī)デトリタスからクロロホルムなどの発がん性物質(zhì)が発生する。長(zhǎng)期にわたって塩素を含む水を飲むと、心臓疾患や貧血、膀胱がん、肝臓がん、直腸がんなどを患う可能性がある」と主張している。

そのほか、長(zhǎng)期にわたって塩素を含む水をシャワーに使っていると、浴室內(nèi)の気體に含まれる塩素の量が、飲用水を通して體內(nèi)に入る塩素の6?8倍になり、それが蓄積すると、中年のころにがんを患う確率が30％上昇するという。

▼加熱すると塩素は分解

食品の専門家で、公益団體「科學(xué)松鼠會(huì)」のメンバーである雲(yún)無(wú)心（ユン?ウーシン）氏によると、気體に含まれる塩素や二酸化塩素は、水道水の菌を殺す最も効果的で経済的な方法。世界の多くの地域で使用されている?，F(xiàn)在、世界保健機(jī)構(gòu)（WHO）の水道水に含まれる塩素基準(zhǔn)は、1リットル當(dāng)たり5mgまでで、実際に水道水に含まれる塩素は、1リットル當(dāng)たり1mg以下という。

中國(guó)の飲用水に使われる消毒剤の基準(zhǔn)は、塩素の量が1リットル當(dāng)たり0．05mg以上、最高で4mg以下となっている。最近のメディアの報(bào)道によると、現(xiàn)在、北京市の各水道會(huì)社から供給されている水道水に含まれる塩素は1リットル當(dāng)たり0．4?0．8mgで、水道管を通って各家庭に到達(dá)するまでに、ほとんどが消えている。

雲(yún)氏は、「殺菌能力のある塩素にはもちろん一定の毒性がある。しかし、國(guó)際がん研究機(jī)構(gòu)（IARC）の発がん分類において、塩素は『発がん性を分類できない』グループ3に分類されている。流行病學(xué)調(diào)査でも、塩素に発がん性があることを示す直接的証拠はない。シャワーを浴びる際に吸い込む塩素の量も極めて少なく、塩素の味やにおいがしていなければ、なにも心配する必要はない。もし、塩素が少し含まれていても、加熱されるとほとんどが分解される」と指摘している。

また、水道水集団のホットライン96116のスタッフも、「水道會(huì)社から提供される水道水は國(guó)家基準(zhǔn)を満たしており、塩素は加熱するとすぐに揮発する。容器のふたを開(kāi)けておくと、少し塩素のにおいがするかもしれないが、正常で安全」と明確に述べている。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KN?編集/武藤）