<遠(yuǎn)藤譽(yù)が斬る>韓國(guó)への日本技術(shù)不正流出――90年代初期からあった「土日の韓國(guó)通い」による裏切り

Record China    2014年3月17日(月) 6時(shí)34分

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東芝の主力製品であるフラッシュメモリーの研究データを不正に持ち出し、韓國(guó)企業(yè)に渡した疑いで、業(yè)務(wù)提攜していた半導(dǎo)體メーカーの元技術(shù)者が逮捕された。これに関連して、筆者が90年代初期に遭遇した「事実」に関してご紹介したい。寫真は東京?新橋。

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2014年年3月13日、東芝の主力製品であるフラッシュメモリーの研究データを不正に持ち出し、韓國(guó)企業(yè)に渡した疑いで、業(yè)務(wù)提攜していた半導(dǎo)體メーカーの元技術(shù)者が逮捕された。これに関連して、筆者が90年代初期に遭遇した「事実」に関してご紹介したい。

その他の寫真

ある日、教鞭を執(zhí)っていた大學(xué)の(日本人)學(xué)生が退學(xué)し、引っ越しのアルバイトで生計(jì)を立てていることを知った。彼の父親はバブル崩壊でリストラされ、それを苦に自殺し、學(xué)生は學(xué)費(fèi)を払えないだけでなく生活費(fèi)も斷たれ、一家の面倒を見なければならないところに追い込まれたという。別の學(xué)生の父親は高い半導(dǎo)體技術(shù)を持っていたが、同じくリストラされたため、その學(xué)生はアルバイトを求めて、筆者の研究室に相談に來(lái)ていた。

 

それをきっかけにリストラされた日本人技術(shù)者の相談を受けるようになり、筆者の研究室はまるで元技術(shù)者の相談室のようになっていった時(shí)期がある。彼らは當(dāng)然、自分をリストラした會(huì)社に恨みを抱いている。だから、「今なら、もう真実を話してもいいだろう」という人が多く、うまく立ち回った同僚の秘密を教えてくれたのである。

 

◆とんでもない「事実」

そこで筆者はとんでもない「事実」を知るに至る。

 それは東芝や日立など、日本の企業(yè)で半導(dǎo)體関係の技術(shù)開発に従事していた元技術(shù)者が、90年代初期から韓國(guó)と日本を往復(fù)し、韓國(guó)の企業(yè)に自社の技術(shù)を渡していたという事実だ。

 

彼らは日本企業(yè)に在職しながら、金曜日の夜に韓國(guó)に行き、土曜と日曜日に技術(shù)指導(dǎo)をしたあと、日曜の夜には日本に戻り、月曜の朝は何事もなかったかのように自社に出勤するという生活形態(tài)を取っていた。土日だけで日本企業(yè)の一カ月分以上の謝金をくれる?,F(xiàn)金で渡すので、日本ではばれない。それが一か月に4回もあれば、一カ月で5カ月分くらいの収入があることになる。味をしめて土日の技術(shù)指導(dǎo)だけでなく、當(dāng)時(shí)開発されていた「NAND(ナンド)型フラッシュメモリー」の核心部分となる技術(shù)のノウハウに関して持ち出した者もいたという。NANDとは“Not AND”の略で、デジタル信號(hào)を扱う論理回路の一つで、東芝が発明したものだ。このコア技術(shù)を流した時(shí)には特別に高額の見返りが支払われた。

 

たしかに日本がバブル崩壊すると、韓國(guó)企業(yè)はリストラされた日本人技術(shù)者のうちの特にハイレベルの者をヘッドハンティングして高給で雇用していた。この雇用には違法性はない。しかし、筆者が知るに至った「土日」の韓國(guó)通いは、どう見ても違法行為だろう。その日本人技術(shù)者は、まだ日本企業(yè)に在職していたからこそ、「土日」のみの「通勤」になったわけだから。

この現(xiàn)象は、東芝だけではなかった。日立やシャープ、NECなどの日本人元技術(shù)者もいた。筆者の印象では東芝の元技術(shù)者にこのケースが多く、驚きを禁じ得なかったものだ。

その後、韓國(guó)のいくつかの電子製品メーカーが突然飛躍的に成長(zhǎng)し、日本を凌ぐようになったのを見るにつけ、筆者の脳裏には、この「土日の韓國(guó)通い」という背後の事実が浮かぶ。

◆モラルダウンはどこに起因するか?

技術(shù)立國(guó)であったはずの日本は、グローバル化の波について行けず、マーケットを他國(guó)に奪われるようになった。

そこで筆者はアメリカのシリコンバレーを中心とした、全世界の「人材」の流れに関して実態(tài)を把握すべく、90年代半ばから世界中を飛び回って數(shù)年間にわたり調(diào)査した。

その結(jié)果わかったのは、半導(dǎo)體の基礎(chǔ)を成すIC(Integrated Circuit 、集積回路)は“Indian Chinese”のICと揶揄されるほど、シリコンバレーには中國(guó)人とインド人が満ち、現(xiàn)地のアメリカ人の割合を凌駕していたということだった。そして中國(guó)政府はシリコンバレーを中心とした先進(jìn)國(guó)で博士學(xué)位を取得し留學(xué)先で就職している中國(guó)人元留學(xué)生と巨大なネットワークを形成して、中國(guó)の技術(shù)革新に活用していた。全ての中國(guó)人(元)留學(xué)生は當(dāng)該國(guó)の中國(guó)大使館を通して掌握され、地球上を網(wǎng)の目のように覆っていた(この結(jié)果は拙著『中國(guó)がシリコンバレーとつながるとき』(日経BP社)にまとめた)。

それはバブル崩壊とともに在米の日本人留學(xué)生が激減し、中國(guó)や韓國(guó)からの留學(xué)生が激増し始めた時(shí)期とも一致している。

當(dāng)時(shí)、アメリカ企業(yè)における中國(guó)人や韓國(guó)人の産業(yè)スパイも散見されたが、それらは全て「自國(guó)のためのスパイ行為」であり、日本のように「他國(guó)のために自國(guó)の技術(shù)を流出させる」例はない。

もちろん中國(guó)や韓國(guó)はまだ技術(shù)的後進(jìn)國(guó)であったということはあろう。しかし日本は元來(lái)、モラルの高い國(guó)であったはず。金のために自社や自國(guó)を裏切るような技術(shù)者を出す國(guó)になぜなったのか。このたびの事件には深い社會(huì)背景が潛んでおり、掘り下げていく必要があるだろう。

(<遠(yuǎn)藤譽(yù)が斬る>第24回)

遠(yuǎn)藤譽(yù)(えんどう?ほまれ)

筑波大學(xué)名譽(yù)教授、東京福祉大學(xué)國(guó)際交流センター長(zhǎng)。1941年に中國(guó)で生まれ、53年、日本帰國(guó)。著書に『ネット大國(guó)中國(guó)―言論をめぐる攻防』『チャイナ?ナイン―中國(guó)を動(dòng) かす9人の男たち』『チャイナ?ジャッジ毛沢東になれなかった男』『チャイナ?ギャップ―噛み合わない日中の歯車』、『●(上下を縦に重ねる)子チャーズ―中國(guó)建國(guó)の殘火』『完全解読「中國(guó)外交戦略」の狙い』、『中國(guó)人が選んだワースト中國(guó)人番付』(4月1日発売)など多數(shù)。

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