収賄や橫領(lǐng)などの罪で懲役17年の実刑判決が確定した韓國(guó)の李明博元大統(tǒng)領(lǐng)が2日、収監(jiān)された。國(guó)政介入事件などで2017年3月に逮捕された樸槿恵前大統(tǒng)領(lǐng)は収監(jiān)中で、最終判決は早ければ年內(nèi)にも下される見(jiàn)通し。元前大統(tǒng)領(lǐng)が獄舎につながれる世界でも例を見(jiàn)ない異常事態(tài)はまだ続きそうだ。

韓國(guó)大法院（最高裁）は10月29日、サムスン電子などから多額を受け取った収賄罪や実質(zhì)的に所有する會(huì)社の資金の橫領(lǐng)罪に問(wèn)われた李元大統(tǒng)領(lǐng)の上告審判決で、被告と検察の雙方の上告を棄卻。二審の懲役17年、罰金130億ウォン（約12億円）、追徴金約57億8000萬(wàn)ウォンの実刑判決が確定した。

李元大統(tǒng)領(lǐng)はこれに先立ち捜査と裁判過(guò)程で約1年間拘置所に収監(jiān)されており、殘り受刑期間は16年ほどだ。赦免や仮釈放がない場(chǎng)合、95歳となる2036年に刑期を満了することになる。

朝鮮日?qǐng)?bào)によると、樸前大統(tǒng)領(lǐng)の事件は二つに大別される。舊ハンナラ黨の公認(rèn)に違法に介入した公職選挙法違反事件では18年11月に既に懲役2年が確定。この部分はこれまでの収監(jiān)期間で刑執(zhí)行が終了した。しかし、國(guó)政介入事件など主要部分についてはまだ最終結(jié)論が出ていない。

樸前大統(tǒng)領(lǐng)は側(cè)近の崔順実被告を通じ、サムスンから乗馬支援金を賄賂として受け取ったほか、企業(yè)に後援金を強(qiáng)要したなどとして起訴された。國(guó)家情報(bào)院長(zhǎng)から特別費(fèi)の上納を受けた収賄罪でも起訴され、別途審理が行われている。これら事件には二審でいったんそれぞれ懲役25年、5年の判決が下された。

ところが、大法院は昨年8月に國(guó)政介入事件、11月に特別費(fèi)事件の二審判決を破棄し、審理を差し戻した。このため、ソウル高裁は今年7月、収賄罪で懲役15年、罰金180億ウォン、職権亂用など殘る罪には懲役5年を言い渡した。

その後、検察が再上告し、事件が現(xiàn)在大法院で審理されている。既に重要な爭(zhēng)點(diǎn)については一度判斷が下されている狀態(tài)であり、異なる結(jié)論が出る可能性は非常に低い。裁判が3年以上続いていることから、大法院も審理を引き延ばさないとみられる。法曹界は年內(nèi)には結(jié)論が出るとみている。樸前大統(tǒng)領(lǐng)は全ての刑が確定して以降、赦免や仮釈放などが可能になる。

ソウル拘置所に収監(jiān)されている樸前大統(tǒng)領(lǐng)は毎週月、木曜日にソウル聖母病院で通院診療を受けている。昨年9月に肩の手術(shù)で同病院に入院した樸前大統(tǒng)領(lǐng)は、手術(shù)から78日後の昨年12月にソウル拘置所に再収監(jiān)された。同病院は「手術(shù)を受けた肩の治療以外に他の疾患を診療するため、週2回通院診療を行っている」と説明。それを除けば、外部の人物との接觸はないという。（編集/日向）