2020年11月5日、騰訊網(wǎng)は、「日本に60年間獨(dú)占されてきた高速鉄道の重要半導(dǎo)體開発を、中國(guó)はどう攻略したか」とする記事を掲載した。

記事は「中國(guó)の高速鉄道は、2013年まで自主製造とは言えなかった」とし、その理由を「わが國(guó)では研究が行われず、日本に60年間も獨(dú)占されてきた部品があるからだ」と伝えた。

その部品とは、鉄道車両や電気自動(dòng)車の電力制御に用いられる半導(dǎo)體素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ（IGBT）だ。記事は「60年もの間IGBT技術(shù)を獨(dú)占してきた」と大げさに稱しているが、IGBTが誕生したのは1980年代であり、実際に新幹線車両に導(dǎo)入されたのは1999年にデビューした東海道新幹線の700系からだ。

記事は、IGBTの性能を最も直感的に體感できるのは起動(dòng)加速度であり、高速鉄道車両のスムーズな加速を?qū)g現(xiàn)し、最高時(shí)速を制御する上でIGBTが非常に大きな役割を果たしていると説明。一方で、「中國(guó)のIGBT技術(shù)は過去60年間ずっと外國(guó)企業(yè)に獨(dú)占されてきた」と主張し、中國(guó)高速鉄道で用いられているIGBTは日本の三菱が、電気自動(dòng)車はドイツのインフィニオン?テクノロジーズが獨(dú)占狀態(tài)にあったと伝えた。

また、中國(guó)も2007年よりこの分野への物的、人的投入を強(qiáng)化し、研究開発に乗り出しているものの、非常にハイレベルな知識(shí)と技術(shù)、作業(yè)工程、防振防塵が徹底された製造環(huán)境を要することなどから、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では目立った成果が出せていないと指摘。電気自動(dòng)車分野では09年に中國(guó)自動(dòng)車メーカーのBYDがIGBTを開発したものの、「高速鉄道分野ではなおも日本の牙城が打ち崩せていない」としている。

その上で、技術(shù)後発國(guó)である中國(guó)にとって、IGBTの完全な自主開発のハードルは非常に高かったとし、それよりも早くかつ現(xiàn)実的に技術(shù)をものにするためには外國(guó)企業(yè)の買収を加速することが重要だったと解説。中車株州が資金難に陥っていた英國(guó)の半導(dǎo)體メーカー?ダイネックスを買収し、12年に國(guó)産の3．3kVのIGBTモジュール開発に成功、高速鉄道への本格搭載に向けてさらに技術(shù)の蓄積を進(jìn)め、量産體制を?qū)g現(xiàn)するとともに、高速鉄道車両「復(fù)興號(hào)」に自前のIGBTモジュールを搭載するに至ったことを紹介した。（翻訳?編集/川尻）