中國(guó)各地で輸入冷凍食品からの新型コロナウイルスの検出が相次いでいる。冷凍食品そのものだけでなく、外裝から検出される場(chǎng)合もあり、冷凍食品の外裝から作業(yè)員に感染したとみられる事例も発生している。

甘粛省蘭州市當(dāng)局は13日、同市內(nèi)の冷凍食品加工工場(chǎng)で扱っていたサウジアラビアから輸入された冷凍エビの包裝內(nèi)部から新型コロナウイルスの遺伝子が検出されたと発表した。冷凍エビは10月21日に天津港で輸入され、11月8日に同工場(chǎng)に到著した商品だった。

冷凍エビの一部はすでに流通していた。當(dāng)局は該當(dāng)品に接觸した可能性のある人全員に対して検査を?qū)g施した。検査の場(chǎng)所は蘭州市內(nèi)だけでなく四川省成都市にまで広がったが、14日時(shí)點(diǎn)までに陽(yáng)性を示した人はいなかったという。

中國(guó)海関総署（中國(guó)稅関）は14日、アルゼンチンから輸入された冷凍牛肉の外裝から、新型コロナウイルスが検出されたと発表した。

中國(guó)では、7月ごろから輸入冷凍食品から新型コロナウイルスが「検出」される事例が続いている。物品へのウイルス付著を検査する際に用いられているのは、人についての検査でも使われるPCRと呼ばれる方法だ。PCRは、數(shù)としては非常に少ないウイルスの遺伝子を技術(shù)的に増やして、検出可能にする技術(shù)だ。そのため、すでに感染力がない「ウイルスのかけら」を検出する場(chǎng)合もある。

中國(guó)では當(dāng)初、冷凍食品から検出されたのは感染力を持たない「ウイルスのかけら」だったが、10月になってからは感染力を持つウイルスだったと判定される事例も出始めた。

天津市當(dāng)局は11月8日、市內(nèi)の冷凍倉(cāng)庫(kù)に保管されていた冷凍食品の包裝外部から新型コロナウイルスが検出されたと発表した。搬出先である山東省徳州市の関係當(dāng)局からウイルスが検出されたとの通報(bào)があったため、改めて検査したところ、ウイルスの存在が確認(rèn)されたという。

天津市では、同冷凍倉(cāng)庫(kù)の作業(yè)員1人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、冷凍庫(kù)の扉からもウイルスが検出された。

世界保健機(jī)関（WHO）は8月14日時(shí)點(diǎn)で、新型コロナウイルスに関連して、「食品包裝の表面では増殖できない。食品の包裝材を消毒する必要はないが、食品包裝の取り扱い後および食品を食べる前には適切に手を洗うべき」などとする聲明を発表している。（翻訳?編集/如月隼人）