2014年3月21日、中國誌?環(huán)球は「恐妻家が急増?。咳毡救伺预巍耗嬉u』は本當(dāng)か？」と題した記事を掲載した。

【その他の寫真】

男尊女卑の観念が深く浸透している日本社會では、女性の社會的地位は相対的に低い。就職や昇進(jìn)、賃金面における性別格差も大きく、男女平等度ランキングでも世界のワーストクラスに甘んじている。しかし、近年この現(xiàn)象にも変化が見られるようになってきた。日本の男性たちはネット上で、「家では発言権がない」、「小遣いが少ないことを不満に思っているが、怖くて妻に言えない」などと多くの愚癡をこぼし始めている。スポーツ界でもサッカー女子日本代表の「なでしこジャパン」の活躍は目覚しく、政治面でも安倍內(nèi)閣が日本経済の成長戦略として「女性の活用」を掲げている。これまで道を歩く際にも夫の三歩後ろを歩いてきた控えめな日本女性の「逆襲」は本當(dāng)なのだろうか？

■「妻はリビング、俺トイレ」

週刊誌「週刊ポスト」の最新號に、「最近、日本に『恐妻家』が急増しているらしい」という記事が掲載された。それによると、「休みの日、食器の片づけや部屋の掃除をしていると、子供の前なのに『お皿を置く場所はそこじゃないの。何度いったらわかるの？』『そんな掃除の仕方じゃダメよ』と怒鳴られる。これじゃあ、子供が父親のいうことを聞かなくなるはずです」と30代會社員の男性が自分の家庭內(nèi)の地位について語っている。

また、別の大企業(yè)の中間管理職を務(wù)める40代男性は、「『一家の主である夫を立てる』なんていう美風(fēng)は、もはや日本には存在しないようだ」と嘆く。

「領(lǐng)土権 妻はリビング 俺トイレ」。これは、第一生命が毎年募集するサラリーマン川柳の受賞作品だ。3歩下がって控えめだったはずの妻たちの権力がすでに夫を凌駕しているという、現(xiàn)在の日本家庭の伝統(tǒng)的な「権力構(gòu)成」の変化が反映されている。

ファイナンシャルプランナーの花輪陽子氏は、このような現(xiàn)象は主に妻が家計(jì)を管理していることに起因しているという見方を示す。オリックス銀行が2013年に行った調(diào)査によると、6割近くの日本の家庭で、妻が家計(jì)を管理し、夫に小遣いを與えているという。

新生銀行が発表した「サラリーマンのお小遣い調(diào)査30年白書」では、2012年のサラリーマン男性の1カ月の小遣いの平均は3萬9756円で、給與の10％（厚生労働省2012年のデータによると、日本のサラリーマン男性の1カ月の平均給與は36萬円）にあたる。これには勤務(wù)日のランチ代も含まれる。53．4％の夫が?小遣いが足りない?と感じつつも?ほとんどが?増額交渉を行っていない?と答えている?

こういった?小遣い制?の下?妻と夫の地位の格差を嘆いたサラリーマン川柳もある??晝食は 妻がセレブで 俺セルフ??

■家の大黒柱になることを選ぶ女性

家庭內(nèi)だけでなく、政治、経済の分野でも、日本の女性は「逆襲」のチャンスを迎えているようだ?！弗Ι`マノミクス」の提唱者で、安倍政権の経済ブレーンでもあるキャシー?松井氏（ゴールドマンサックス証券マネージング?ディレクター）は、かなり以前から女性の労働力が男性並みに上昇すれば、日本のGDPは15％拡大するという予測を発表してきた。

米紙ロサンゼルス?タイムズも経済學(xué)者の論説を引用し、女性の就職率が男性並みになれば、日本では労働力が800萬人増えると報じた。出生率の低下や高齢化、労働力不足といった問題に頭を悩ます日本社會にとって、これは大きな希望を感じさせるものだ。

2013年4月、安倍政権は女性を活用して日本経済を成長させるという「アベノミクス」の「第3の矢」である成長戦略を発表した。安倍首相本人も「女性の社會進(jìn)出はもはや選択肢ではなく、急務(wù)」として、「女性の力がなければ、『アベノミクス』は成功しない」と斷言した。

日本は「幼稚園を増やす」「企業(yè)の産休や育児休暇を延長する（3年のフレックスタイム制）」などの措置を通して、専業(yè)主婦が職場に戻れるよう奨勵する計(jì)畫を立てている。

また、政府は企業(yè)に向け、女性管理職の比率を上げるよう通達(dá)し、2020年までに就業(yè)者全體に占める女性の割合を30％にまで引き上げることや、上場企業(yè)では役員に少なくとも女性1人を加えるよう要求した。各政府機(jī)関でもこの規(guī)定は実行され、2013年11月には日本內(nèi)閣では経済産業(yè)省の審議官?山田真紀(jì)子氏を首相秘書官に任命した。山田氏は戦後初の女性首相秘書官となった。

■容易ではない女性の「逆襲」

しかし、政府の手厚い政策に関して、日本の女性たちはほとんど感謝していないようだ。厚生労働省が行った2013年の「若者の意識に関する調(diào)査」によると、15?39歳の獨(dú)身女性のうち、3人に1人が「専業(yè)主婦になりたい」と答え、61％が「女性は仕事よりも家事や子育てをするべき」と答えている?！阜颏虬残膜丹护毪郡幛摔?、全力で仕事をすることが妻の務(wù)め」と答えた女性は29％のみだった。

日本の女性はなぜこんなにも野心がないのか？これは、女性を取り巻く世の中の情勢に敏感であることを示している。日本の女性は、家庭內(nèi)であれば家計(jì)を握れるが、職場には昔と変わらず男女差が存在し、昇進(jìn)や報酬といったチャンスも男性に比べて遙かに少ない。

大手製薬會社の役員を務(wù)める鳥取桂氏は、「職場に存在する目に見えない壁だけでなく、最も重要なのは、家事や子育ては女性の仕事という家庭概念を変えることだ」と指摘する。鳥取氏は、「日本社會では、『主婦』の観念は非常に深く浸透している。そのため、政治家や財(cái)界の人々の思想も保守的で、表面的には男女平等や女性の活用によって経済を活性化させると提唱しながらも、実のところは女性を出生率を高め、人口を増やすための手段としか見ていない」という見方を示す。

「ほとんどの會社は女性雇用に対して消極的」とパソナグループの役員深澤旬子氏も嘆く。深澤氏と部下の男性社員と一緒にクライアントに會っても、いつも部下に間違えられる。このため、深澤氏は初めて人に會う時には、まずは自分が責(zé)任者であることを伝えるのだという。

経済協(xié)力開発機(jī)構(gòu)（OECD）のデータによると、日本の正社員のうち、女性正社員の賃金は男性の71％（米國では81％）で、肉體労働を伴う職種の女性正社員の賃金は男性の70％だった。

世界経済フォーラム（WEF）の「2013年男女平等度ランキング」によると、日本は136カ國?地域中105位で、北歐諸國の足元に及ばないだけでなく、69位の中國よりも遙かに低い評価だった。

実のところ、細(xì)部に注意してよく観察してみると、安倍首相が絶えず日本は男女平等性を立法化し、女性が継続して働くことを奨勵すると同時に、女性の産休を改革するなどの政策を?qū)g行すると豪語しているが、どれもいまだに実行されていないことに気付く。

米國ウェスタンケンタッキー大學(xué)社會學(xué)の根元美子準(zhǔn)教授は、「女性の社會進(jìn)出を促進(jìn)するという安倍首相の言論は、これによって日本の國際イメージを変えたいという思惑に過ぎない」として、「特に企業(yè)の実権を握っている保守的な年齢層に、特権を手放す意志は全くない」と指摘する。

日本の社會保育サービスの整備の遅れもまた、女性の社會進(jìn)出を阻む要素の一つだ。慶応義塾大學(xué)の鶴光太郎教授は、「社會育児サービスはいまでも大幅に不足している。保育園の不足や地理的に送り迎えが不便といった狀況も、職場復(fù)帰したい女性にとって深刻な悩みとなっている。また、仕事と家事、育児を両立できないという伝統(tǒng)的な考えを持つ女性も少なくない」と語る。

このように、日本女性の「逆襲」への道のりはまだまだ遠(yuǎn)い。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/MZ?編集/TF）