中國(guó)メディアの科技日?qǐng)?bào)は19日、11月下旬に打ち上げ予定の中國(guó)の月探査機(jī)、嫦娥5號(hào)を紹介する記事を発表した。嫦娥5號(hào)は月の土壌や石を地球に持ち帰る「サンプル?リターン」を目指している。

打ち上げ場(chǎng)所は海南省の文昌航天発射場(chǎng)で、長(zhǎng)征5號(hào)（CZ－5）ロケットを用いる。長(zhǎng)征5號(hào)は2016年11月から現(xiàn)在までに、衛(wèi)星の打ち上げを5回実施し、うち4回を成功させた。

人類(lèi)として初めて月から土壌/巖石サンプルを持ち帰ったのは、米國(guó)が1969年7月に打ち上げたアポロ11號(hào)だった。米國(guó)はアポロ計(jì)畫(huà)でその後、累計(jì)で約382キログラムのサンプルを地球に持ち帰った。一方、ソ連は1970年9月に打ち上げた無(wú)人探査機(jī)のルナ16號(hào)で、月面の土壌/巖石サンプルを持ち帰り、その後も含め無(wú)人探査機(jī)計(jì)3基により約330グラムのサンプルを持ち帰った。

嫦娥5號(hào)は、2キログラムのサンプルを地球に持ち帰る計(jì)畫(huà)だ。同じく無(wú)人探査機(jī)だったソ連のルナ探査機(jī)と比べて、地球に持ち帰る重量が著しく大きいことが特徴だ。

往年のソ連は、無(wú)人ドッキング技術(shù)を獲得していなかったため、ルナ探査機(jī)全體を月に著陸させねばならなかった。月面での活動(dòng)には関係ない地球に帰還するためのロケットや燃料もいったんは月面におろした。これらの重量を再び月面から離陸させるためには、燃料などが余分に必要となる。そのため、月面で採(cǎi)取できるサンプルの量は厳しく制限された。嫦娥5號(hào)の場(chǎng)合、月面での活動(dòng)に必要な部分だけを切り離して著陸させ、その後に月周回軌道上でドッキングさせる。そのため、サンプルの搭載量を増やせることになった。

また、米國(guó)やソ連は、これまで持ち帰ったサンプルを分析した結(jié)果、月の火山活動(dòng)は今から35億年前にピークを迎え、その後は衰えて火山は「死滅した」との考えを示した。

しかしその後、月面の一部では火山活動(dòng)が長(zhǎng)く続いており、20億年から10億年前に、新たに形成された火山の溶巖が存在するらしいことが分かってきた。

嫦娥5號(hào)が著陸を予定しているのはまさに、月面で火山活動(dòng)が比較的遅くまで続いていた場(chǎng)所であり、月の「より新しい活動(dòng)」の痕跡を殘すサンプルを回収することで、研究対象としての「空白期間」を埋め、月の歴史を書(shū)き直すことも期待できるという。（翻訳?編集/如月隼人）