2014年キジル千仏洞などを構(gòu)成資産とする「シルクロード：長(zhǎng)安－天山回廊の交易路網(wǎng)」が世界文化遺産に登録された。それを記念して元朝日新聞企畫委員の白鳥正夫氏により『シルクロードの現(xiàn)代日本人列伝』（三五館）が出版された。副題は「彼らはなぜ、文化財(cái)保護(hù)に懸けるのか？」である。帯に「國(guó)境を超えた文化財(cái)救済?平山郁夫氏/キジル千仏洞遺跡修復(fù)?小島康譽(yù)氏/ウズベキスタン遺跡発掘?加藤九祚氏/バーミヤン遺跡保護(hù)?前田耕作氏」とあり、表紙にはラクダに騎乗した筆者寫真も掲載された。光栄なことである。

世界各國(guó)で國(guó)際貢獻(xiàn)をされている日本人は少なくない。筆者の國(guó)際協(xié)力の舞臺(tái)は新疆ウイグル自治區(qū)。偶然にも出會(huì)った歴史文化遺産と多民族の溫かい人情にほれ込み、世界的文化遺産保護(hù)研究?人材育成?関連の3方面で多くの活動(dòng)をしてきた。ありがたいことに日本「外務(wù)大臣表彰」「文化庁長(zhǎng)官表彰」、中國(guó)「文化交流貢獻(xiàn)賞」「人民友好使者」などをいただいた。また新疆ウイグル自治區(qū)政府により2回も顕彰行事が開催された。

2001年阿不來(lái)提?阿不都熱西提新疆政府主席の提案により「日本友人小島康譽(yù)氏新疆訪問(wèn)20周年記念大會(huì)」がウルムチの人民劇場(chǎng)で阿不來(lái)提主席や杉本信行日本國(guó)公使、司馬義?鉄力瓦尓地新疆政府副主席（後に主席）、呉敦夫中共新疆委員會(huì)宣伝部長(zhǎng)、日本と北京の代表団、地元関係者ら約800人が參加して華やかに開催された。杉本信行公使は「合わせると10年余中國(guó)で仕事しているが、こんなに対日感情が良いのは新疆だけだ。戦爭(zhēng)がなかったのと小島氏の活動(dòng)のおかげだ」と挨拶された。過(guò)分なお褒めに深謝するばかり。

王楽泉中共新疆委員會(huì)書記との會(huì)見では、「貢獻(xiàn)を高く評(píng)価し30周年40周年への活動(dòng)も期待する」との表明があった。阿南惟茂日本國(guó)大使夫妻の祝宴が北京の大使公邸で催された。寫真展や記念誌出版なども行われた。2011年には同様に「日本友人小島康譽(yù)氏新疆訪問(wèn)30周年記念大會(huì)」が開催された。寫真展も開催され記念誌『大愛無(wú)疆』も出版された。今も対日感情の厳しい中國(guó)で、日本人の顕彰行事が2回も開催されたのは極めて稀といわれている。自慢げに聞こえるかもしれないが、一庶民のささやかな國(guó)際協(xié)力が日中間の相互理解を僅かでも促進(jìn)できた事例として紹介させていただいた。

白鳥氏本の帯には「7世紀(jì)に真の仏法を求めて長(zhǎng)安から天竺まで旅し、『大唐西域記』を著した宗教家である玄奘は、探検家でもあり、國(guó)際交流の先駆者ともいえる?！亥伐毳愆`ドが世界遺産に』のニュースの陰で、玄奘の精神をくんだ國(guó)際貢獻(xiàn)に盡くす日本人がいることも知ってほしい。海外文化財(cái)の保護(hù)?修復(fù)などの國(guó)際交流によって、地道な平和活動(dòng)を?qū)g踐してきた4氏の取り組みには、閉塞した時(shí)代を拓くカギがあるように思える」とある。

■筆者プロフィール：小島康譽(yù)

浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問(wèn)。1982年から新疆を150回以上訪問(wèn)し、多民族諸氏と各種國(guó)際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國(guó)獻(xiàn)男子ほんわか日記」
＜新疆は良いところ＞小島康譽(yù) 挨拶―＜新疆是個(gè)好地方＞
書籍はこちら（amazon）
小島康譽(yù)氏コラム