2014年3月23日、ロシアは西側(cè)からのあらゆる脅威を無(wú)視して、瞬く間にクリミア半島をめぐる現(xiàn)在の局面を作り出した。このことは中國(guó)の人々に極めて深い印象を與えた。中國(guó)もロシアの強(qiáng)硬な外交手段に倣うべきだという人は多く、こうした人々は中國(guó)が周辺國(guó)との摩擦を処理する上でさまざまなことを考慮し過(guò)ぎ、態(tài)度がはっきりしないことに不満を抱いているのだ。

【その他の寫(xiě)真】

プーチン大統(tǒng)領(lǐng)は確かに真正面から西側(cè)に挑戦狀を突きつけており、クリミアの危機(jī)はソビエト連邦の解體以來(lái)の國(guó)際関係における一里塚となる事件だ。西側(cè)は戦略的なライバルに対し、珍しく怒りをこらえて我慢強(qiáng)い態(tài)度で臨み、ロシアの人々はクレムリンの軽率にみえるやり方に快哉を叫んでいる。

中國(guó)がウクライナ情勢(shì)から読みとるべき教訓(xùn)は、決してロシアのやり方を真似してはならないという教訓(xùn)だ。ロシアの外交手腕に學(xué)ぶべきところがあるのは確かだが、中國(guó)がそのやり方をコピーしてはならない。

歐州とアジアにまたがるロシアは、世界の戦略的勢(shì)力図の中で獨(dú)特の個(gè)性をもった地域だ。資源、イデオロギー、地理の面で特異な存在でもあり、総合的な実力はそれほど高くないが、これといって目立った弱點(diǎn)もなく、わかりにくい點(diǎn)がいろいろあり、ロシアからの挑戦が西側(cè)世界にとって何を意味するのか、米國(guó)や歐州ははかりかねている。

かつてのソ連は西側(cè)にとって最大のライバルで、冷戦時(shí)代にはモスクワのいかなる「拡張的行動(dòng)」も西側(cè)の強(qiáng)力な反対に遭ってきた。今では西側(cè)はロシアの脅威がどれほどのものか、いささか判斷に迷っており、時(shí)にはロシアを重視し、時(shí)には重視しない。西側(cè)はここ數(shù)年、東に拡大してロシアの臺(tái)頭を抑えており、ロシアの政権中樞を追い込んでいた。クリミアの危機(jī)が米國(guó)の政権中樞にもたらした挫折感?敗北感は米國(guó)の面目を失わせ、米國(guó)や西側(cè)が実際に感じた脅威を上回るとみられる。

西側(cè)は大聲で騒ぎ立て、ロシアを西側(cè)が主導(dǎo)する歐州の秩序にとっての厄介事だとしている。だが西側(cè)諸國(guó)はプーチンが主導(dǎo)するロシアが覇権を求めて捲土重來(lái)（けんどちょうらい）を果たせると思っていない。

米國(guó)と西側(cè)諸國(guó)が最も重視するのはやはり中國(guó)だ。中國(guó)の國(guó)力の伸びには米國(guó)を凌ぐ潛在力がある。西側(cè)の人々は、未來(lái)の中國(guó)は現(xiàn)在の國(guó)際政治?経済の秩序をひっくり返すだけの力を備えるが、ロシアにはそんなことはできないとの見(jiàn)方を示す。ロシアにとってみれば、中國(guó)は西側(cè)の圧力を分散する戦略的な牽制力であり、西側(cè)のロシアに対する挑戦的な見(jiàn)方を和らげており、プーチン大統(tǒng)領(lǐng)に外交手段を駆使して西側(cè)に対し柔軟な手腕を用いる可能性を與えているといえる。

中國(guó)は大國(guó)外交の新人であり、西側(cè)世界と數(shù)百年にわたり?duì)帳盲皮骏恁伐ⅳ问炀殼证辘摔悉胜铯胜?。だが中?guó)には中國(guó)の明確な戦略があり、國(guó)の進(jìn)む方向は明らかで、目標(biāo)や任務(wù)の優(yōu)先順位もはっきりしている。中國(guó)は今後數(shù)十年、さらには數(shù)百年を視野に入れて國(guó)の計(jì)畫(huà)を立てている。中國(guó)はこれまでに民族復(fù)興という最大の目標(biāo)を放棄したことはない。

中國(guó)の國(guó)力は徐々に強(qiáng)大化しているが、弱點(diǎn)も目立つ。西側(cè)と中國(guó)とのゲームはロシアとのゲームよりも手?jǐn)?shù)が多い。西側(cè)との対立を激化させることは中國(guó)にとって賢明なやり方ではない。

中國(guó)は現(xiàn)在、西側(cè)世界と複雑な関係にあり、敵でもなければ友人でもない。協(xié)力できる點(diǎn)は、対立する點(diǎn)や衝突する點(diǎn)よりも多い。こうしたことが中國(guó)が世界的な実力レースで直面する頭打ちという戦略的圧力を大幅に緩和する役目を擔(dān)っている。中國(guó)と西側(cè)は相互に警戒し、けん制しあいながら、協(xié)力できる面も幅広い。中國(guó)社會(huì)はすでにこうした狀態(tài)に慣れており、多くの人が西側(cè)と硬直した関係になることを望んではいない。

ロシアはクリミアでタイミングをはかり、地理的條件を利用し、人々の団結(jié)を促し、現(xiàn)地の各種の條件はロシアの一気呵成の行動(dòng)を支援する。中國(guó)周辺の問(wèn)題はこれとはまったく異なる。東アジアでは事態(tài)をやり過(guò)ごしていく必要があり、これは時(shí)間がかかり、爽快なやり方でもないが、中國(guó)の國(guó)益を最大限に実現(xiàn)することができるのはこのやり方だ。

ロシアはクリミアですさまじい攻勢(shì)をかけるが、最大の戦略は守勢(shì)に回ることだ。中國(guó)は現(xiàn)在の世界で最大の戦略的パワーの持ち主であり、経済分野を手始めとして、西側(cè)は中國(guó)に対し徐々に守りの狀態(tài)に入っている。

中國(guó)とロシアは全面的な戦略的協(xié)力パートナーであり、両國(guó)にはそれぞれ歴史がある。中國(guó)と西側(cè)は接觸する面はより大きいものの、接觸は相対的に低調(diào)だ。國(guó)際政治で一番目の指標(biāo)となるのは國(guó)の実力であり、中國(guó)が何を言うかは時(shí)には重要でない。実力が高まった現(xiàn)在の中國(guó)に対して、好き勝手なことをする國(guó)はない。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KS?編集/武藤）