2020年11月25日、中國メディアの環(huán)球時報は、世界各國で新型コロナウイルスのワクチン開発が進(jìn)展するにつれて、「研究開発能力のより強い國が700億ドル（約7兆3080億円）の市場で利益を得るだろう」とする記事を公開した。

記事が引用した米國の技術(shù)ニュースの専門ウェブサイト「ビジネスインサイダー」によると、「今年末までに50種類以上のワクチン候補が「第3相臨床試験（Phase3）」に入っている」という?，F(xiàn)在までに、米國のファイザーとモデルナ、英國のアストラゼネカ社とオックスフォード大學(xué)の共同開発チーム、ロシアのガマレア研究所などが、それぞれ有効率90％以上のワクチン開発を進(jìn)めているほか、世界保健機関（WHO）が研究を支援するワクチンが全部で193種類あるという。

ワクチン開発の進(jìn)展とともにワクチン接種の計畫を公開する國も現(xiàn)れており、トランプ政権下でワクチンの早期実用化を進(jìn)める「ワープ?スピード作戦」の責(zé)任者である米食品醫(yī)薬品局（FDA）のモンセフ?スラウイ氏は、米メディアCNNの番組「ステート?オブ?ザ?ユニオン」で「12月11日か12日に予防接種を開始し、來年5月ごろに全米で70％前後の予防接種率を目指す計畫だ」と語った。またスペインのサンチェス首相も22日、主要20カ國?地域（G20）のビデオ首脳會議後の記者會見で「來年1月にワクチン接種プログラムを開始する」と公表したという。

英BBCの報道によると、英國のアストラゼネカは世界各地に向けて30億回分のワクチン生産を準(zhǔn)備しており、今年末までに2億回分を生産するという。また、米國のモデルナが2000萬回分、米國のファイザーが2021年4～6月までに7億回分のワクチンを準(zhǔn)備するとも報じている。AP通信は「これらのワクチンの半分以上を、米國や英國、日本など世界の総人口の13％を占める富裕國がすでに確保している」と伝えた。

どの國がどのワクチンを採用するかについても、歐米諸國とロシア、中國ではっきり分かれているほか、「価格競爭」も起こっているという。アストラゼネカとオックスフォード大學(xué)のワクチンは1回分を3ポンド（約420円）に設(shè)定しており、モデルナの25ポンド（約3480円）、ファイザーの15ポンド（約2090円）と比べて安価で、普通の冷蔵庫（摂氏2～8度）で保管できる利點もあり、幅広く世界に普及することを期待されているという。一方でロシアのガマレア研究所が開発した「スプートニクV」も10ドル（約1040円）以下に値段が設(shè)定されており、ワクチンの輸出実績がある舊ソ連の國々などに輸出することで、毎年約1000億ドル（約104億5000萬円）の営業(yè)額が見込める「潛在的な金鉱」として、石油産業(yè)を超える?yún)毪蚱诖丹欷皮い毪饯Δ馈?/p>

記事が引用した米ブルームバーグによると、10月1日以降、アジアの9つの株式市場に合計で約480億ドル（約5兆200億円）が流入している。これは2013年以來の高水準(zhǔn)で、ワクチン開発で進(jìn)展が相次いだことや、米大統(tǒng)領(lǐng)選での民主黨バイデン氏の勝利などの出來事に影響を受けたものだという。しかし、米CNBCの報道によると、UBSのアクセル?ウェーバー會長は「ワクチンが完成しても、経済がコロナ危機前のレベルに戻るには少なくとも1、2年はかかるだろう」と警告した。

記事は最後に、「世界の総人口の半分に接種が1回10～20ドル（約1040～2080円）のワクチンを2回接種するとして計算したら、新型コロナのワクチンが350億から700億ドル（約3兆6540億～7兆3080億円）の規(guī)模の市場を生むことになる。米國、英國、ロシア、中國などの中で、研究開発能力がより強い國がワクチン市場から利益を得るだろう」という専門家の意見を紹介した。（翻訳?編集/原邦之）