2020年12月9日、新浪新聞は、韓國(guó)で新型コロナウイルスよりも恐ろしい「ウイルス」騒動(dòng)が巻き起こっていると報(bào)じた。

記事はまず「近ごろ、韓國(guó)の多くの地域で新型コロナ感染の第3波が発生しているが、そんな中、インフルエンザワクチンをめぐる騒動(dòng)が起きており、100人以上がすでに死亡していることもあって市民の間でパニックが発生している」と説明した。

そして、「新型コロナの影響により、韓國(guó)政府は今年のインフルエンザワクチン接種を大々的に推進(jìn)しており、9月末より青少年、妊婦、高齢者を中心に約1900萬(wàn)人が無(wú)料で接種を受けている」とする一方、「10月16日に仁川の高校生が接種から約40時(shí)間後に死亡する事例が発生して以降、接種後の死亡が相次いでおり、現(xiàn)在までにすでに108人が死亡した」と伝えた。

その上で、「死亡事例の頻発に韓國(guó)國(guó)內(nèi)ではワクチンの安全に対する憂慮が高まっているが、韓國(guó)政府がワクチンの保管、輸送で不手際を起こしたことも、市民の不安を掻き立てた」と説明?！疙n國(guó)の規(guī)定では、インフルエンザワクチンを保管、輸送する際、2～8℃の溫度を保つよう規(guī)定されているが、一部のロットが輸送中、短時(shí)間ではあるものの20～30℃の常溫環(huán)境下に置かれる事態(tài)が発生し、一部の注射液が白濁した」と紹介。

ただ、調(diào)査の結(jié)果、注射液に生じた白い物質(zhì)は有害物質(zhì)ではないことが確認(rèn)されたこと、韓國(guó)疾病管理庁も今月5日に「接種後に死亡した108例の死因について、いずれもワクチン接種との因果関係がなかったことが実証された」と発表したことを伝えた。

それにもかかわらず、韓國(guó)世論でパニックが続いている背景として、記事は「世論を焚き付けるような偏った韓國(guó)メディアの報(bào)道がある」と指摘。「現(xiàn)在、韓國(guó)でのインフルエンザ予防接種ペースは鈍化傾向にあり、一部では歐米諸國(guó)のような反ワクチン運(yùn)動(dòng)まで起こり始めている」とした。

さらに、「政府が十分に信頼されていないこと、そして財(cái)閥による長(zhǎng)期的な支配の結(jié)果、韓國(guó)社會(huì)の公平性が著しく破壊されていることも大きな問(wèn)題だ」とし、「教育資源の不公平な分配、機(jī)會(huì)の不平等で國(guó)民全體の教育レベルが低下し、集団が理性を失う土壌が形成された。政府に対する不信、事実から乖離した報(bào)道は、まさに教育の不公平がもたらした深刻な結(jié)果の表れだ」と論じた。

記事は「韓國(guó)のインフルエンザワクチン騒動(dòng)はもはや単なる醫(yī)療事故の域を超えており、多角的、多階層的な社會(huì)問(wèn)題へと昇華した。騒動(dòng)を完全に収束させるには、市民の理性的な選択、メディアの客観的な報(bào)道、そして政府の力強(qiáng)い対応のいずれもが不可欠だ」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/川尻）