米ニューヨーク?タイムズは15日、「米國人が家に閉じ込められ、中國からの輸入が急増」とする記事を掲載した。中國共産黨機(jī)関紙、人民日報(bào)系の環(huán)球時報(bào)のニュースサイトが16日、その內(nèi)容を要約して次のように伝えている。

中國からの輸入は、年末が近づくにつれて急増している。中國製の家具や家電、バービードリームハウス、自転車などの購入は外出禁止令に支えられている。

米國人は、休暇や映畫観賞、レストランでの食事に費(fèi)やすはずだったお金を、ホームオフィスの新しい照明や地下室のジムのトレーニング機(jī)器、子ども向け玩具などに振り向けている。

これは、これらの商品の多くを製造する世界最大のメーカーである中國にとって恩恵だ。中國は11月、754億3000萬ドル（約7兆8000億円）という過去最大の貿(mào)易黒字を記録した。急増を主導(dǎo)したのは米國への輸出で、前年同月比46．1％増の519億8000萬ドル（約5兆3700億円）と、こちらも過去最高となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中國との貿(mào)易が減り、最終的に製造業(yè)の「國內(nèi)回帰」につながるとする米両黨の政治家の期待を裏切る結(jié)果となった。

中國は今年初め、感染拡大の影響を振り払うために厳格な封鎖と広範(fàn)な監(jiān)視を採用し、米國の企業(yè)よりも迅速に工場を大規(guī)模に再開できるようにした。多くの米國企業(yè)、特にコロナウイルスによって機(jī)能不全に陥っているサービス業(yè)では、消費(fèi)者はオンラインショッピングへとシフトしている。

米ピーターソン國際経済研究所のシニアフェロー、マリー?ラブリー氏は、米國の今年の世界からの輸入は2019年より減少する見通しだが、米國の輸入に占める中國のシェアは増加する可能性が高いと述べている。

玩具メーカーの最高経営責(zé)任者（CEO）のジェイ?フォアマン氏によると、3月と4月は事業(yè)の將來について「パニック」になっていたが、6～8月は「（需要の）バルブが開いた」と感じ、「中國や他のアジア諸國の製品への需要が減るどころかむしろ増えたことに誰もが気づいた」と語っている。

自転車メーカーのCEOであるアーノルド?カムラー氏は、「今年初めの中國での封鎖により、中國國內(nèi)の工場での生産が遅れたが、米國內(nèi)では娯楽や運(yùn)動、さらには公共交通機(jī)関の代替手段としての自転車の需要が急増した。そのため自転車を『新たなトイレットペーパー』と呼ぶ人もいたほどだ」と話している。

フォアマン氏によると、昨年の貿(mào)易戦爭の最中に多くのメーカーが行ったように、一部の事業(yè)をベトナムまたはインドに移すことを検討したが、「中國にとどまることが最善の策となった」とし、「中國は依然として世界で最も優(yōu)れた生産サプライチェーンを持っている。中國は他のどの國よりも迅速かつ効率的にコロナ対策に取り組んだ。中國は確かに極限に挑戦し、われわれが100年間に遭遇した最も厳しい試練を乗り切れることを証明した」と語っている。（翻訳?編集/柳川）