中國の電子商取引最大手「アリババ?グループ」（阿里巴巴集団）創(chuàng)業(yè)者の馬雲(yún)（ジャック?マー）氏が傘下の企業(yè)の一部を中國政府に譲渡する提案をしていた、と韓國紙が報じた。馬氏をめぐっては監(jiān)督當(dāng)局や銀行を公然と批判し、グループ企業(yè)の上場が延期になったとされていた。

ロイター通信などによると、中國の起業(yè)家として最も華やかな存在である馬氏は10月24日、銀行界の大物や金融監(jiān)督當(dāng)局者、政府の要人が出席した上海の會合で、監(jiān)督當(dāng)局や銀行をやり玉に挙げた。國內(nèi)の金融規(guī)制が技術(shù)革新の足を引っ張っており、経済成長を高めるなら改革がなされねばならないと主張し、中國の銀行はまるで「質(zhì)屋」程度の感覚で営業(yè)していると率直に意見した。

これに対し、金融監(jiān)督當(dāng)局者らは「顔面をひっぱたかれたような発言だった」などと反発。當(dāng)局は同氏が一代で築き上げた「金融帝國」の頭を抑える作業(yè)に乗り出し、最終的にはアリババ傘下の電子決済サービス「アリペイ」を運営するアント?グループの上場が一時延期される事態(tài)へと発展した。

韓國?東亜日報は米紙ウォール?ストリート?ジャーナル（WSJ）が紹介した消息筋の話を引用?！格R氏が11月2日、人民銀行や証券監(jiān)督管理委員會など四つの監(jiān)督機(jī)関に召喚された際、『必要ならばアントから好きなプラットフォームを取っていい』と述べた」と伝えた。

WSJは「中國政府が馬氏の提案を受け入れるかどうかまだ明らかでない」とし、「馬氏の提案がなくても、中國政府はいつでもアント?グループを國有化できるシナリオを持っている」と報道。「アント?グループに今より厳しい資本規(guī)制を適用し、資金源が斷たれれば國営銀行が持ち分を取るという形だ」とも指摘した。

実際に國有化したケースとしては「民営企業(yè)の成功神話と呼ばれた安邦保険グループ」を例示。「中國政府は今年9月、不法募金?詐欺?橫領(lǐng)などの疑いで安邦保険グループを解體して一部を國有化し、殘りは政府の支配を受ける企業(yè)に吸収させた」と説明した。

さらに「一部では習(xí)近平國家主席の執(zhí)権後に起こっている『國進(jìn)民退』（國営企業(yè)が躍進(jìn)し、民営企業(yè)が後退する現(xiàn)象）が絶頂に達(dá)したという分析も出ている」と言及。このような狀況について、専門家たちは「米國の経済制裁と新型コロナウイルスの事態(tài)が習(xí)氏の國有経済の強(qiáng)調(diào)に力を與えている。國有企業(yè)の強(qiáng)化で米國の脅威を避け『自立経済』を模索しなければならないというのが中國指導(dǎo)部の考え」とみているという。（編集/日向）