2021年1月4日、観察者網(wǎng)は、大統(tǒng)領(lǐng)離任後のトランプ氏の動(dòng)向が、今後の米國の政治を大きく変える可能性があるとする、中國の専門家による評論記事を掲載した。

記事は、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が今月失職してバイデン大統(tǒng)領(lǐng)が誕生することはもはや間違いないとし、民主黨が民事、刑事の両方からトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の政治的な影響力が及ぶ範(fàn)囲や程度を制限しにかかると予測する一方で、「次の政権によって逮捕されるような韓國の大統(tǒng)領(lǐng)のような結(jié)末にはならないだろう」との見方を示した。

そして、敗れたとはいえトランプ大統(tǒng)領(lǐng)は選挙で46．9％の票を集めており、下院では共和黨が10議席増やす結(jié)果になったとする一方で、完勝を強(qiáng)調(diào)するバイデン氏の得票率は51．4％とオバマ前大統(tǒng)領(lǐng)が2008年に記録した52．9％に及ばないと指摘。バイデン氏は選挙戦の優(yōu)位を生かしきれず、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)にはなおも根強(qiáng)い支持層が存在することの表れであるとするとともに、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が今回の選挙を「史上最も腐敗した選挙」として不正をアピールし続ける動(dòng)機(jī)にもなっていると伝えた。

また、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)について「永遠(yuǎn)に敗戦を認(rèn)めないことが戦略上のボトムライン。このラインを超えてしまえば支持者を引き付ける力が失われ、自身や周囲の利益を守れなくなるからだ」とした上で、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が今回の選挙の不正を暴くために立ち上げた政治行動(dòng)委員會(huì)に対してすでに1億ドルの資金が集まっていることからも「トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の策略は現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で奏功しているようだ」と評している。

記事は、民主黨は現(xiàn)在進(jìn)行中、あるいは今後実施する予定の調(diào)査を通じ、あらゆる手段を講じてトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の動(dòng)きを縛ることになるだろうと予測。一方で、民主黨とトランプ大統(tǒng)領(lǐng)がそれぞれ設(shè)ける戦略の上限と下限の範(fàn)囲內(nèi)で自身の利益の最大化を求める中で「トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が特定の問題について、民主黨と手を組むという、共和黨にとっては耐え難い現(xiàn)象」が起こる可能性もあると指摘し、両者をめぐる駆け引きがトランプ大統(tǒng)領(lǐng)自身の運(yùn)命、さらには米國の政治制度の行方さえも左右することになるとの見解を示した。

その上で、仮にトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が徹底的に民主黨に対抗するという共和黨のポリシーを打ち崩し、米國政界に再編の嵐を呼び込むようなことがあれば、24年にトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が捲土重來（けんどちょうらい）を果たす可能性があるとした。また、政界再編に失敗したとしても、既存の體制に風(fēng)穴を開けるその政治モデルは長期間影響を生み出すことになると予測した。

一方で、米國內(nèi)の政治、経済の二極化狀態(tài)に改善が見られないようであれば、今後10～15年のうちに「われわれは高い確率でトランプ大統(tǒng)領(lǐng)よりスマートで口達(dá)者、高い政治的手腕を持ち、『平民主義』を掲げる新たな『扇動(dòng)家』の出現(xiàn)を見屆けることになるだろう」と結(jié)んでいる。（翻訳?編集/川尻）