日本は世界で最も屋內(nèi)でのスリッパ履きを愛(ài)する國(guó)だ。家に入る時(shí)は必ず履き替えるし、履き替え用の履物が用意されている商業(yè)施設(shè)の試著室も少なくない。日本のこうした習(xí)慣について中國(guó)人の評(píng)価ははっきり分かれている。

稱(chēng)賛する側(cè)の理由はほぼ同じで、例えば山深い溫泉ホテルやこじんまりとした和風(fēng)旅館。到著するとその宿の女將（おかみ）は玄関でわれわれを出迎え、スリッパに履き替えるのを手伝った上で清潔なたたみの部屋に案內(nèi)してくれる。従業(yè)員も一人ひとりのスーツケースのキャスターをきれいに拭いて部屋に屆けてくれ、これらすべてが客に溫かさを感じさせるのだ。

一方、ネガティブな見(jiàn)方をする人の理由はさまざまだ。そのうちの一人、日本出張で某企業(yè)を訪(fǎng)問(wèn)したある女性は、そこでスリッパへの履き替えを求められるという想定外の問(wèn)題にぶつかった?！袱长Δ筏繝顩rは初めて。従業(yè)員であろうが訪(fǎng)問(wèn)客であろうが関係なかった」と話(huà)す女性は「先方の求めに応じるしかなく、わざわざ新調(diào)したハイヒールは出番を失いました」とコメントし、がっかりした気分でハイヒールを靴箱に入れたことを説明している。

女性はさらに、「スリッパに履き替えたためにもう少しでLINDBERGのサングラスをなくすところだった」という事態(tài)にも直面。前回の日本出張の最終日、滯在先にした民宿の玄関で靴箱の上にサングラスを置きっぱなしにしてしまい、電車(chē)を何度も乗り換えてもうすぐ東京の空港に到著という時(shí)になってようやく置き忘れに気付いたというもので、チタンフレームで高価なその眼鏡をなくすことを避けたかった女性は民宿のマネージャーに電話(huà)を入れた。幸い、マネージャーは米國(guó)出身で英語(yǔ)で意思疎通でき、マネージャーが保管してくれることになったサングラスを女性は當(dāng)初、「眼鏡ケースはないし、壊れやすいし…」と思いつつも中國(guó)まで送ってもらおうと考えた。結(jié)局、東京行きを予定する家族の友人が羽田空港に到著する日と、マネージャーが羽田空港で開(kāi)かれる清酒のイベントに參加する日が偶然重なり、サングラスは家族の友人を介して無(wú)事、5日後に女性の手元に戻ったそうだ。

この他、ある在日中國(guó)人の女性も自身の體験を明かしてくれた。ある日、スポーツジムを初めて訪(fǎng)れた女性は「運(yùn)動(dòng)用のシューズに履き替えてください」とスタッフに言われ、この日のトレーニング參加を斷念。2回目は家でわざわざ運(yùn)動(dòng)用シューズに履き替えて行ったものの、「外を歩いた靴は汚れているので室內(nèi)に入れません」と言われてしまった。女性はその後ようやく、「新しいシューズを買(mǎi)うよう言われていたのだ」と分かったそうだ。

日本は衛(wèi)生面を重視する國(guó)で、室內(nèi)ではスリッパを履くことを求められるが、中國(guó)のある醫(yī)師からは疑問(wèn)の聲も聞かれる。聲の主である女性醫(yī)師は訪(fǎng)問(wèn)先の日本の病院で集中治療室（ICU）に入る際、著替えや靴カバーの著用を求められなかった。一方、日本側(cè)スタッフは、中國(guó)でなぜ、ICUに入る人は醫(yī)師や看護(hù)師であっても隔離服の著用や靴の履き替えなどという完全武裝が求められるのか理解できず、中國(guó)側(cè)関係者の「感染防止の観點(diǎn)から」という説明を聞いても「著替えや靴カバーをしなくても病院內(nèi)での感染率は高まらないでしょう」と合點(diǎn)がいかないという表情を見(jiàn)せたそうだ。これを聞いた中國(guó)の醫(yī)師らは顔を見(jiàn)合わせ、ひそかに「日本は不思議な國(guó)。屋內(nèi)に入る時(shí)はスリッパへの履き替えを求めるのに、ICUでは特別な防護(hù)を必要としないなんて」と議論。ある人からは「日本は空気がきれいで、一般的な人は毎日少なくとも1回は體を洗い、服を著替える。個(gè)々人の清潔さが原因なのではないだろうか」との意見(jiàn)が出たという。（取材/RR）