2020年12月、中國再生資源回収利用協(xié)會の古紙分科會は、「2019年の再生紙業(yè)界のトップ20企業(yè)」を発表した。中國華東地區(qū)の「トップ20」件數(shù)は8に達し、大きなアドバンテージを占めた。経営効率では、稅制調整の影響と管理コストの上昇により、主要経営インデックスは低下した。一方回収施設方面では、2019年の 「トップ20」の企業(yè)のリサイクルステーション件數(shù)は、前年比で634件増加した。これは、企業(yè)が國の政策支援を背景に回収品の供給元に対する管理をさらに強化したことを示しており、業(yè)界の見通しは楽観的であることも示している。

1．「トップ20」のうち8企業(yè)が中國華東地區(qū)に分布

2020年12月、中國再生資源回収利用協(xié)會の古紙分科會が「2019年の回収紙業(yè)界トップ20社」を発表した。2018年のリストと比較すると上位3社が入れ替わっている。中でも首位は江蘇紙聯(lián)再生資源有限公司で、毫州龍利再生資源回収有限公司は2018年の7位から2位に浮上し、南京啓宏再生資源有限公司は2018年の2位から3位に落ちた。

「トップ20」の地域分布で観ると、2019年は華東地區(qū)の「トップ20」件數(shù)中8社に達し、大きなアドバンテージを占めた。続いて、華北地區(qū)と東北地區(qū)部の「トップ20」件數(shù)はそれぞれ3社と2社であった。華東沿岸地區(qū)は、古くから中國の経済?社會の発展地域であり、地方政府は強い財政力、環(huán)境保護への需要、環(huán)境保護意識を有し、環(huán)境保護企業(yè)が多いことから、再生紙業(yè)界のリーダーで重點地區(qū)となっている。

2．経済インデックスは低下

データによると、2017年から2019年までの、中國回収紙業(yè)界の「トップ20」の取引総量は引き続き減少している。2019年では、取引量は946．13萬トンに減少した。これは主に、ほとんどの企業(yè)の事業(yè)規(guī)模拡大を制限する稅制の変更による。同時に業(yè)界の規(guī)範性文書がまだ提示されていないため、悪質な競爭やその他の要因の影響を受けている。

同時に、取引量の減少傾向に伴い、「トップ20」の販売規(guī)模も徐々に縮小している。2019年、中國の再生紙業(yè)界の「トップ20」企業(yè)は、売上規(guī)模199億5000萬元（約3202億円）で、前年比27．29％減となった。

収益インデックスを観ると、2017年から2019年までの「トップ20」の平均総合粗利益率と平均純利益率の両方が増減し、2019年では最低値に下落した。全體的なパフォーマンスは、事業(yè)規(guī)模の縮小とコストの上昇等影響が要因だった。

3．回收ステーション前年同期比で634カ所増加

2019年の「トップ20」企業(yè)の回収ステーションの総數(shù)は1417カ所で、2018年から634カ所増加し、選別センターの數(shù)は116カ所で、2018年から18カ所減少した。回収ステーショントの増加は、再生可能な資源の再生と利用を重視し、都市廃棄物の分別を積極的に推進していることを背景に、再生紙企業(yè)が再生品の供給元に対する管理をさらに強化していることを示している。

■筆者プロフィール：內藤 康行

1950年生まれ。橫浜在住。中學生時代、図書館で「西遊記」を読後、中國に興味を持ち、臺灣で中國語を學ぶ。以來40年近く中國との関わりを持ち現(xiàn)在に至る。中國の環(huán)境全般と環(huán)境（水、大気、土壌）に関わるビジネスを専門とするコンサルタント、中國環(huán)境事情リサーチャーとして情報を発信している。著書に「中國水ビジネス市場における水ビジネスメジャーの現(xiàn)狀」（用水と廃水2016?9）、「中國水ビジネス産業(yè)の現(xiàn)狀と今後の方向性」（用水と廃水2016?3）、「中國の農村汚染の現(xiàn)狀と対策」（CWR定期レポ）など。