中國福建省福州市に今月13日、かつてパクリ騒動(dòng)で話題を呼んだ「鮨一」が新たにオープンした。

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「鮨一」と言えばミシュランガイドにも掲載された東京銀座の名店が思い浮かぶが、同店はその系列店ではない。2011年に「上海鮨一」がオープンした當(dāng)時(shí)は提攜関係にあったものの14年に解消。その後、「上海鮨一」は南京市などに支店を続々とオープンした。

17年には本家「銀座鮨一」が公式ウェブサイトに「中國國內(nèi)偽裝店のお知らせ」というページを設(shè)け、中國國內(nèi)の店舗および中國全土にある「鮨一」の名前を使用した店舗について「『銀座鮨一』は一切関係ございません」と表明していることが中國で報(bào)じられ、「名店のパクリか」と話題になった。なお、上海鮨一も提攜解消後は「日本の鮨一とは関係ない」との聲明を発表している。

「上海鮨一」側(cè)は中國國內(nèi)で正式な「鮨一」の商標(biāo)を保有しているとしており、その後も中國國內(nèi)で拡大し、知名度を上げた。同店の関係者と親交があり、福建省出身の著名な美食家である依人淡如菊さんは「（銀座鮨一の）あの聲明が（話題になって）なければ、私も銀座に鮨一という店があることは知らなかった」「中國人もこの『鮨一』が銀座の店と関係がないことを分かっていると思う」などと語った。

このほど福建省にオープンした店舗は、「福州融僑外灘壱號(hào)」という富裕層が多く暮らすエリアに位置する。オープンに際して同店に招待された依人淡如菊さんは「食材はすべて日本から空輸しており、新鮮で質(zhì)が高い。食材の扱いや火加減、接客もしっかりしている。ハイエンド客の聖地になるのではないか」と評(píng)した。

また、14年に上海の鮨一を訪れた時(shí)のことに言及し、「當(dāng)時(shí)から中國最高の割烹料理の店だった」「日本料理の価格はますます上がっているが、市場(chǎng)の値上げに追隨していないのも良心的。鮨一は今、中國で最も影響力のある高級(jí)日本料理店だ」とし、「銀座鮨一の聲明のことを持ち出して批判する人もいるが、今の中國の鮨一の影響力を考えると、それはやや言いがかりのようにも感じる」と私見を述べた。

一方、銀座鮨一はRecord Chinaの取材に対して、「（福州市の店舗も）當(dāng)?shù)辘趣先v係のないコピー店で腹立たしい。お客様には誤解をされないようお願(yuàn)いしたい」と回答。また、今後の対応については「お客様が誤解されるなど、よほどこのことがあれば考える」としながらも、「新型コロナウイルスで大変な時(shí)期でもあるので」とし、現(xiàn)狀では靜観する考えを示した。（取材/北田）