香港のとあるベテラン蕓能記者が語(yǔ)った「TVB蕓能人の慘狀」が、いまネットで大きな話題になっている。それによると、香港の民放テレビ局、香港無(wú)線電視（TVB）に所屬する蕓能人の映畫やドラマへの出演の機(jī)會(huì)が、新型コロナウイルスによって激減しているという。そしてたとえ出演できたとしても、その報(bào)酬はスズメの涙ほど少ないそうだ。香港蕓能人協(xié)會(huì)の會(huì)長(zhǎng)を務(wù)めるルイス?クー（古天楽）は、失業(yè)中の蕓能人に月8000香港ドル（約10萬(wàn)7000円）を支給しているが、物価の高い香港で暮らすには焼け石に水だという。

TVBは所屬蕓能人に月給を支払っているが、ほとんどの人は一般的なサラリーマンに遠(yuǎn)く及ばないため、タクシー運(yùn)転手や保険の販売員、屋臺(tái)などの副業(yè)を営んでいる。大女優(yōu)リザ?ウォン（汪明●／●＝くさかんむりに「全」）は、蕓能人の待遇を改善しようと、今年1月10日に行われた「TVBアニバーサリー?アワード」でTVB幹部に給與アップを呼び掛け、蕓能人たちから拍手喝采を送られた。

10年ほど前には、約200人の蕓能人が待遇改善を求めてTVBビル前で抗議活動(dòng)を行っている。しかし局の幹部は「絶対に認(rèn)めない」という態(tài)度をとり続けた。そして現(xiàn)在はコロナ禍でさらに勤務(wù)時(shí)間が減り、月500香港ドル（約7000円）しか支給されない蕓能人もいるという。

報(bào)酬が安いのは端役や駆け出しだけではない。最近、中國(guó)で誰(shuí)もが知る有名俳優(yōu)によるドラマ出演の報(bào)酬が明かされ、その金額の少なさにショックが広がっている。それによると、ドラマ1話あたりの報(bào)酬は、シェレン?タン（●萃雯／●＝「登」におおざと）が8萬(wàn)香港ドル（約107萬(wàn)円）、ロジャー?クォック（郭晉安）が7萬(wàn)香港ドル（約94萬(wàn)円）、カーメイン?シェー（余詩(shī)曼）が6萬(wàn)5000香港ドル（約87萬(wàn)円）、レイモンド?ラム（林峰）が5萬(wàn)香港ドル（約67萬(wàn)円）だという。中國(guó)大陸の一流俳優(yōu)がもらっている數(shù)百萬(wàn)元、數(shù)千萬(wàn)元と比べると、その差は歴然としている。

仕事減で生活が成り立たない香港の名端役らにとって、発展目覚ましくギャラのいい中國(guó)大陸の蕓能界はもってこいの場(chǎng)所。2018年にジャッキー?チェン（成龍）や歌手のアラン?タム（譚詠麟）らが「香港演蕓界內(nèi)地発展協(xié)進(jìn)會(huì)」を発足させ、香港人タレントの中國(guó)大陸での活動(dòng)をサポートするようになった。現(xiàn)在は生活と仕事の本拠地を中國(guó)大陸に置く香港スターも少なくない。

80、90年代の香港蕓能界は、ドラマ、映畫、音楽、バラエティと、すべてのジャンルにおいて一世を風(fēng)靡してきたが、21世紀(jì)に入ってから活気を失いつつある。一方で、マーケットの大きさと資金力で、大きな魅力となったのが中國(guó)の蕓能界だ。仕事を求めて中國(guó)大陸を目指す「出稼ぎ蕓能人」が、今後も続出するとみられている。（提供/華流?anomado）