中國(guó)共産黨機(jī)関紙、人民日?qǐng)?bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)のニュースサイトは19日、「韓國(guó)がワシントンに対し、対中関係で豪州のまねはしないという明確なシグナルを発した」とする記事を掲載した。

記事は、香港英字メディアのサウスチャイナ?モーニング?ポストがこのほど掲載した、「韓國(guó)は、中國(guó)と米國(guó)という『クジラ』の対決の真ん中に巻き込まれている」と題した論評(píng)を取り上げ、その內(nèi)容を要約して次のように伝えている。

朝鮮半島は、中國(guó)、ロシア、日本という大國(guó)の間に位置し、侵略と外國(guó)による支配を経た長(zhǎng)い歴史がある。その経験から「クジラのけんかでエビの背中が裂ける」ということわざ生まれた。韓國(guó)國(guó)立外交院の金峻亨（キム?ジュンヒョン）院長(zhǎng)は「私たちは小さくも弱くもないが、地政學(xué)的および地理的に大國(guó)に囲まれている」と述べている。最大の2頭のクジラ、米國(guó)と中國(guó)は現(xiàn)在、韓國(guó)の裏庭で、貿(mào)易や政治的影響力などをめぐり激しい爭(zhēng)いを繰り広げている。米軍が駐留する一方で中國(guó)を最大の貿(mào)易相手國(guó)としている韓國(guó)は、新型コロナウイルスの流行、自信を増した北京、間もなく発足する米次期政権によって混亂する世界で生き殘るための方法を見(jiàn)つけなければならない。

韓國(guó)は2016年、高高度防衛(wèi)ミサイル（THAAD）配備で中國(guó)の反対側(cè)に立った。北京はそれを脅威とみなし、両國(guó)の貿(mào)易は急落した。それは現(xiàn)在のソウルが繰り返したくない経験だ。韓國(guó)のアプローチは、中國(guó)との貿(mào)易に大きく依存している中堅(jiān)國(guó)であるオーストラリアと対照的だ。モリソン政権はいくつかの問(wèn)題で米國(guó)側(cè)に立ち、北京の怒りと貿(mào)易上の懲罰的な措置を招いた。韓國(guó)は、オーストラリアの足跡をたどらないという明確なシグナルをワシントンに送っている。

文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領(lǐng)の特別補(bǔ)佐官である文正仁（ムン?ジョンイン）氏は、韓國(guó)メディアへの寄稿で、米國(guó)、日本、インド、オーストラリアによる非公式な安全保障同盟「クアッド」への參加に警戒すべきとの見(jiàn)方を示し、米國(guó)主導(dǎo)の対中國(guó)前線に加わることは韓國(guó)の海上の裏庭に紛爭(zhēng)をもたらすだろうと述べた。さらに、ワシントンは、臺(tái)灣海峽や南シナ海、東シナ海などでの厄介な問(wèn)題に対する韓國(guó)の中立政策の終了を要求するだろうと主張。中國(guó)の対応は、韓國(guó)の西海岸「黃海での積極的な軍事行動(dòng)」であり、「賢明な韓國(guó)人の多くは、米中間の激しい軍事紛爭(zhēng)に巻き込まれることを望まないだろう」と述べている。

朝鮮戦爭(zhēng)70周年に際し、韓國(guó)の李秀赫（イ?スヒョク）駐米大使は昨年10月の國(guó)會(huì)外交統(tǒng)一委員會(huì)の國(guó)政監(jiān)査で、「70年前に韓國(guó)が米國(guó)を選んだから今後も米國(guó)を選択しなければならないわけではない」とし、「國(guó)益になってこそ選ぶこと」と述べた。

しかし、ソウルの外交政策立案の他のメンバーは、韓國(guó)と中國(guó)の関係がTHAAD以前の狀態(tài)に巻き戻されるとはみていない。キム?ジュンヒョン氏は「THAAD事態(tài)により、韓國(guó)の政府高官とビジネスマンの多くが中國(guó)へのコミットメントを再考し、関係を切り離すべきだとした人もいる」とした一方で、韓國(guó)の保守的な政治家による「本當(dāng)に無(wú)責(zé)任で非現(xiàn)実的な」議論を批判している。（翻訳?編集/柳川）