臺灣が防衛(wèi)力の強(qiáng)化を目指し、最新鋭の潛水艦隊(duì)の建造に著手した。臺灣への軍事的圧力を強(qiáng)める中國が本土と隔てる臺灣海峽を越えて侵攻してくる事態(tài)に備えるためだ。米CNNは「潛水艦は隠密性を誇る兵器プラットフォーム。中國の侵攻を阻止できる可能性もある」と伝えた。

臺灣が計(jì)畫している新造潛水艦8隻は現(xiàn)有4隻の後継。最初の艦の建造は昨年11月、南部の港灣都市?高雄の施設(shè)で開始された。同艦の試験航行は2025年に始まるとみられている。臺灣の蔡英文総統(tǒng)は著工式で、建造計(jì)畫を「臺灣の強(qiáng)い意思を世界に示す歴史的な節(jié)目」と呼んだ。

潛水艦について、CNNは「今なお世界屈指の隠密性を誇る兵器プラットフォームで、相手がどのような艦隊(duì)であっても大打撃を與えることができる」と言及。「臺灣の潛水艦にはディーゼル?エレクトリック方式が採用される見通し。水上ではディーゼルエンジンを動力源とする一方、潛航中は壽命の長いリチウムイオン電池で駆動する超靜粛な電気モーターを使用するという」と報(bào)じた。

米海軍や中國が配備を進(jìn)める原子力潛水艦ではなく、ディーゼル?エレクトリック艦を選んだのは、臺灣政府にとって簡単な選択だった。ディーゼル?エレクトリック艦は建造がより容易で、コストも低い。潛航時(shí)の騒音も電気モーターのほうが原子爐より少ない。

専門家はこうした靜かな潛水艦なら中國軍の対潛戦（ASW）部隊(duì)による探知が難しいとの見方を示す。臺灣海峽の海底付近にひそみ、臺灣に向かう中國の兵員輸送艦を狙い撃ちにできる可能性もある。新造艦にどんな技術(shù)が搭載されるのか正確なところはまだ不明だが、米國政府は昨年、臺灣にMk48魚雷の取得を許可した。

元米海軍大佐で、現(xiàn)在はハワイ太平洋大學(xué)のアナリストを務(wù)めるカール?シュスター氏は「大型の兵員輸送艦に魚雷が命中した場合、特にそれが米國のMk48のような現(xiàn)代型の魚雷であれば、侵攻する軍は1個(gè)大隊(duì)を失うことになる。従って潛水艦がいないことを確信できるまでは、いかなる國も臺灣海峽に強(qiáng)襲揚(yáng)陸艦を派遣しないだろう」と指摘した。

一方でCNNによると、中臺間のパワーバランスでは中國が依然有利。紛爭になった場合、中國は潛水艦や水上艦、地上発射型ミサイル、空軍の爆撃機(jī)および攻撃機(jī)を大量投入できる。臺灣の潛水艦計(jì)畫が高雄で始動したわずか1週間後、中國は対抗手段を誇示した。

中國共産黨機(jī)関紙?人民日報(bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)は「人民解放軍の対潛戦用航空機(jī)が爆雷攻撃演習(xí)を?qū)g施、臺灣分離主義者への抑止力になるとの見方」と報(bào)道。Y8対潛哨戒機(jī)が演習(xí)中に爆雷を投下する寫真も掲載した。中國の対潛戦能力について報(bào)道が出るのは「異例」という。（編集/日向）