中國國営新華社通信系の參考消息は1月30日、歐州で初めて大量接種のため中國から新型コロナウイルスワクチンの提供を受けた國となった東歐のセルビアについて、「周辺國からうらやましがられている」とする記事を掲載した。

參考消息によると、獨(dú)紙フランクフルター?アルゲマイネ（電子版）は1月29日付で掲載した「セルビアが予防接種に成功している理由」と題する記事で、「セルビアのブチッチ大統(tǒng)領(lǐng)は昨年3月、ベオグラードの空港で中國から屆いたマスクなどを受け取った際、中國國旗にキスし、歐州中を驚かせた。最近では、大統(tǒng)領(lǐng)の頑固な反対派でさえ、北京との良好な関係を確立するための大統(tǒng)領(lǐng)の努力が報われたとの見方を示している。なぜならヨーロッパ大陸で、セルビアよりも早く人々にワクチンを接種する國はないからだ」とした。

さらに、「セルビアがワクチン接種レースで現(xiàn)在トップの地位にある主な理由は中國にある。中國は國営製薬大手、中國醫(yī)薬集団（シノファーム）の新型コロナワクチン100萬回分をセルビアに提供した。人口約700萬の同國にとってこれは相當(dāng)な量だ。今月中旬に到著したワクチンの第1陣を、ブチッチ大統(tǒng)領(lǐng)と中國大使が空港で出迎えた。ブチッチ氏は式典で『中國との良好な関係を誇りに思う』と述べた上で、調(diào)達(dá)を確実にするために中國大使と少なくとも100日間努力したことを強(qiáng)調(diào)した」と伝えた。

また、「近隣諸國はセルビアの成功をうらやましがると同時に疑ってもいる」とし、周辺國では新型コロナウイルス感染癥ワクチンの國際的な調(diào)達(dá)?分配枠組み「COVAX」を通じてワクチンが供給されることに非常に信頼を置いていた自國政府に対する批判の聲も高まっているとも指摘している。（翻訳?編集/柳川）