中國のゲームが海外市場で成功しているワケは?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2021年2月2日(火) 20時0分

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中國のゲームが海外市場で成功しているのはなぜだろうか。寫真は中國の人気ゲーム「原神」。

スマホゲーム「モバイル?レジェンド:BangBang(MLBB)」は、東南アジア競技大會で公開競技となったエレクトロニック?スポーツ(eスポーツ)の正式種目となっただけでなく、世界でダウンロード數(shù)が累計10億回を超え、インドネシアやフィリピンなどの東南アジア諸國の人気ゲームランキングに長期にわたり名を連ね、東南アジアのゲーム市場で現(xiàn)在爆発的人気となっている。中國新聞社が伝えた。

「MLBB」のように、海外市場で大ヒットしている中國のゲームは少なくない。「王者栄耀」の海外版「伝説対決―Arena Of Valor―(AOV)」から、ゲーム會社?米哈游(miHoYo)のオンラインゲーム「原神」、莉莉絲(Lilith Games)のカジュアルゲーム「剣與遠征(AFK Arena)」など、中國のゲームが海外に進出し、その勢力を拡大させている。

「MLBB」は、上海沐瞳科技有限公司が海外市場に打ち出した2つ目のゲームとなる。同社は発足當初、中國のゲーム市場は既に飽和狀態(tài)であることを考えて、新しい道を切り開き、海外に進出した。レッドオーシャンである中國國內(nèi)のゲーム市場は避けることはできたものの、同社の袁菁(ユエン?ジン)共同創(chuàng)始者兼最高経営責任者(CEO)は「海外市場を切り開くほうが、実はもっと難しかった」と語る。

東南アジア各地のインターネットインフラは整備されておらず、モバイル通信料金が高い。また、一部の発展途上國のスマホは古いバージョンで、使えるパケット量も少ない。國によって異なる言語、サーバー、マッチイングさせるチームメイト、対戦相手のタイプなどはいずれも解決すべき難題となった。

袁氏は、「『MLBB』が海外でヒットした理由は、それぞれの國に合わせて、トータルオーダーメイドを行ったから。良いゲームというのは、アイデアが面白いだけではない。ユーザーが『ウィークポイント』と感じている部分を、積極的に解決すれば、プレイヤーは自然とそのゲームに強く依存するようになる」との見方を示す。

「MLBB」が始めから海外に進出してヒットしたのに対して、「AOV」と「原神」は中國と海外市場の両方で花を咲かせた。米モバイルアプリ調査會社?Sensor Towerの統(tǒng)計によると、2020年12月、騰訊(テンセント)の「王者栄耀」の世界のApp StoreとGoogle Playにおける売上は2億5800萬ドル、2019年12月と比べて58%増となり、世界のスマホゲームランキングでトップに立っている。

2015年にリリースされた「王者栄耀」の海外版「AOV」は2016年10月に海外でリリースされた?!窤OV」の運営責任者?楊●(ヤン?ルー、●は王へんに路)氏は、「現(xiàn)時點で、『AOV』の世界での布石打ちは完了しており、149カ國?地域で登録され、2億人以上のプレイヤーが登録している。海外に進出した騰訊の製品としては、デイリーアクティブユーザー數(shù)が初めて1500萬人を超えたゲームだ」と説明する。

「王者栄耀」は中國市場でも輝かしい記録を打ち立てたにもかかわらず、楊氏は、「海外進出の過程では、兜の緒を締めなおす気持ちで、足を地につけて、海外市場を理解し、そこにとけこむようにした」と振り返る。

「『AOV』が成功したのは、ジャンルのチョイスが正しく、そのジャンルの面では蓄積があったから。クライアントゲームの時代から、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)は世界で人気となっていた。それが、『AOV』が海外市場で成功するための、ユーザーの基礎となっていた」と楊氏。

その他、中國と海外市場では、ゲームをめぐる習慣や美的センスが異なることに関して、楊氏は、「『王者栄耀』と『AOV』では、リズム、美的スタイル、表現(xiàn)など數(shù)多くの調整や変更が実施されている。その過程で、さまざま國や地域に足を運んで、調査、研究を行い、海外のユーザーの習慣や好みを理解した」と説明する。

Sensor Towerの統(tǒng)計によると、中國のゲーム「原神」も世界の人気スマホゲームランキングの上位に入っている。「原神」は世界の150カ國?地域以上で同時リリースされ、中國語、英語、日本語、韓國語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など13カ國語版がある。また、「App Store Best of 2020 ベストiPhoneゲーム」ユーザー投票部門優(yōu)秀賞や「Google Play ベスト オブ 2020」ユーザー投票部門優(yōu)秀賞、東京ゲームショウ特別企畫「メディアアワード2020」ユーザー投票部門1位など、數(shù)々の賞を受賞している。

「原神」の海外市場における成功の道を振り返り、米哈游の劉偉総裁は、「文化的內(nèi)容に富んだシーン、ストーリー、音楽などが、このゲームに文化的深みを與え、美的価値も高めた。ゲームデザインの過程で、當社はその文化的屬性を意識的に増強した。例えば、中國國內(nèi)の5A級(最高ランク)景勝地?張家界や桂林、黃竜などにインスピレーションを得て、江蘇省蘇州市にある歴史的な庭園、中國の伝統(tǒng)的な建築流派?徽派建築などの特徴と組み合わせ、ゲームのシーンをデザインした。さらに、ストーリーには、春節(jié)(舊正月)や元宵節(jié)(舊暦1月15日)などの中國伝統(tǒng)文化の要素を盛り込んだ」と説明する。

袁氏は、「ゲームは一種の美術作品であり、深く、そして長期に渡り、文化を発信する能力を備えている。これまでは、西洋のゲームが中國に進出し、中國の多くのプレイヤーが西洋の神話やファンタジーといった文化に興味を持ち、それを理解するようになった。一方、今後は、中國のゲームが同じように文化発信という使命を擔い、さらに多くの海外のプレイヤーが中國の優(yōu)秀な文化を深く理解するようになるだろう」との見方を示す。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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