2021年1月31日、環(huán)球網(wǎng)によると、山西省の高校生が夜に宿舎で「ウルトラマン」に出てくるせりふを叫んだことにより退學勧告を受けた問題が物議を醸した。

記事によると、同省運城市の高校生3人が學校の宿舎で「君は光を信じるか」など、「ウルトラマン」に出てくるせりふを叫んだとして、學校から退學勧告を受けた。學校側(cè)はさらに當事者の告発を他の生徒に呼び掛ける「懸賞公告」を出しており、學校側(cè)の対応をめぐって大きな議論が起きた。その後、學校側(cè)はメディアの取材に対して「退學勧告はしていない。懸賞公告は、他の學生に対する戒めのつもりだった」と釈明するとともに、管理上の落ち度を謝罪する聲明を発表した。

學校側(cè)が発表した聲明によれば、問題の生徒らは消燈時間を過ぎた午後10時50分ごろに宿舎內(nèi)で大聲を出したことで他の生徒の就寢に著しい影響を與えたという。當直の教員が駆けつけてやめさせたことですぐに靜かになったものの、翌日の晝休みに再び宿舎內(nèi)で叫び聲を出したため「宿舎の職員が黒板上に『3人の生徒に対する退學勧告』の通知を書き込んだ」とのことである。

そして、學校側(cè)は生徒の保護者に対して「本當に退學勧告するつもりはなかった。お子さんに家に帰って反省してもらおうとしただけだ」と釈明。生徒はすでに學校に戻り、テストに參加したという。

記事は、學校側(cè)が世論の圧力により當初の態(tài)度を改めた可能性があるとした上で、「何にせよ、ただ宿舎で叫んだだけで生徒に退學勧告を突き付け、ましてや他の學生による告発を奨勵する懸賞まで出すという行動には、教育理念に対する不安を抱かざるを得ない」と指摘。「懲罰はあくまで教育のための目的であり、行き過ぎた処罰は當事者のためにも、他の學生のためにもならない」と評した。

この件について、中國のネットユーザーは「學校も教師もみんなモンスターだな」「國営メディアが問題提起しなかったら、本當に退學させていたかもしれない」「歪んだ教育は恐ろしい」「どうでもいい問題にばかり目くじらを立て、罰するべきものを罰せない」「こんな學校、行かないに越したことはない」など、主に學校側(cè)を批判するコメントを殘している。

また、中には単に叫んだ內(nèi)容がウルトラマンに出てくるせりふだったというだけで「ウルトラマンのまねをしたから退學」などと報じられていることについて、「ウルトラマンがかわいそう」「問題の本質(zhì)はそこじゃないだろ」とツッコミを入れるユーザーも見られた。（翻訳?編集/川尻）