春節(jié)で留守番のペット、訪問お世話サービスが登場―中國

人民網(wǎng)日本語版    2021年2月10日(水) 11時10分

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中國では自宅まで行ってペットの世話をするサービスがじわじわと人気を集めるようになった。資料寫真。

今年の春節(jié)(舊正月、今年は2月12日)は、新型コロナウイルス感染癥の影響により、一部の人が現(xiàn)在の居住地にとどまって年越しをすることにしたが、それでもやはり帰省して家族と過ごそうと計畫する人も少なくない。長期間家を空ける場合、殘されたペットの世話をどうするかという問題が生じる。そこで自宅まで行ってペットの世話をするサービスがじわじわと人気を集めるようになった。経済日報が伝えた。

貍寶家は北京市のペット自宅訪問お世話サービスを提供するグループだ。昨年12月下旬に春節(jié)期間のサービス予約をスタートしたところ、これまでに40世帯近くから申し込みがあり、訪問予定回數(shù)はのべ200回ほどになるという。

貍寶家によると、訪問お世話サービスでは、ペットにえさをやる、水を取り替える、トイレの掃除をするといった基本サービスのほか、ペットの遊び相手をする、狀況に応じて貓の爪を切る、薬を飲ませる、ブラッシングをするなどのオプションを提供し、1回の訪問時間は大體1時間程度になる。動畫を撮影して飼い主にペットの様子も伝えるという。

「2019年中國ペット業(yè)界白書」が発表したデータによると、19年の中國都市部のペット(犬?貓)消費市場の規(guī)模は2000億元(約3兆2000億円)を突破し、25年は5000億元(約8兆円)を超える見込みだ。市場はペットフード、預(yù)かりサービス、動物病院、おもちゃ、介護など、細分化された多くの分野へと広がりをみせる。

自宅を訪問してのえさやりは新しく誕生したペットのお世話サービスで、一部のユーザーに好評だ。貓を飼い始めて3年になる史さんの場合、自宅訪問サービスを選んだ最も大きな原因は「安心」だ。「世話してくれる人の家に預(yù)けるスタイルでは貓の生活環(huán)境を保障するのが難しく、交差感染が起こりやすい。ペットショップの預(yù)かりサービスでは貓が動き回る十分なスペースがなく、ストレス反応を起こすかもしれない。それに比べて、自宅訪問サービスならペットは環(huán)境が変わらず、環(huán)境の変化によるトラブルを回避することができて、より安心だ」という。

史さんは続けて、「ペット預(yù)かりサービスは一般的にペットの數(shù)と預(yù)かる日數(shù)で料金を支払い、1匹につき1日あたり60元(約960円)から120元(約1900円)までと開きがある。自宅訪問サービスなら1日おきに1回來てくれればよく、貓が1匹増えても追加料金で10數(shù)元払うだけでよい。サービスの回數(shù)が少なくて済み、限界費用も少なくなるが、サービスの質(zhì)が向上し、全體としてよりリーズナブルだ」と話した。

自宅訪問サービスの価格は主に距離とペットの數(shù)などによって決まる。貍寶家の場合、5キロメートル以內(nèi)なら平日1回につき110元(約1760円)、5-10キロは130元、10-15キロは160元で、祝休日は20-40元ほど高くなる。

自宅訪問サービスでは飼い主の家の鍵か暗証番號を入手しなければならず、信用の問題を避けることができない。史さんはこれについて自分なりの解決方法を見いだしたと言い、「自宅には暗証番號キーを設(shè)定し、サービス擔(dān)當(dāng)者が來るたびに毎回違う番號を設(shè)定して伝えるほか、モニター設(shè)備も設(shè)置して、リアルタイムで家の中の様子が見られるようにした」と説明した。

ここ數(shù)年、人口高齢化の進行、空巣青年(故郷から離れ大都市で一人暮らしをしている若者)やディンクス世帯の増加などで、中國ではペットを飼っている人がどんどん増え、ペット経済が力強い勢いをみせる。調(diào)査會社の艾媒咨詢がまとめた統(tǒng)計では、19年の中國ペットオーナーは9915萬人に上り、前年比34.8%増加したという。自宅訪問サービスは消費者のニーズをある程度満たすものだが、操作の標(biāo)準(zhǔn)が統(tǒng)一されていない、関連の制度が整っていない、サービスの送り手?受け手雙方の権利?義務(wù)が明確でないといった問題も存在しており、この業(yè)界が発展するには規(guī)範(fàn)化をさらに進めることが必要になる。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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