中國の稅関総署がこのほど発表したデータによると、2020年の日中輸出入総額は3175億3800萬ドルに上り、前年比0．8％増加した。うち中國の日本からの輸入額は1748億7400萬ドルで同1．8％増加した。

日本の財務(wù)省が1月に発表した速報値の統(tǒng)計結(jié)果によると、20年の日本の輸出総額は前年比11．1％減少した。しかし中國経済が急速に回復(fù)したため、日本の非鉄金屬、自動車、プラスチックの対中輸出は目に見えて増加し、この年の日本の対中輸出は2．7％増加となった。日本の輸出総額に占める対中輸出の割合は22％に上昇し、中國は再び日本にとって最大の輸出先國になった。

統(tǒng)計によると、20年の日本の対中自動車輸出は15．8％増加した。トヨタ自動車が1月に発表した報告では、20年同社の世界販売量は前年比10．5％減少したが、中國市場では同10．9％増加した。中國をはじめとする海外市場の売り上げが力強(qiáng)く回復(fù)したため、トヨタは同年に販売量世界一に返り咲くことができた。

日本経済新聞の報道によると、中國経済が急速に回復(fù)し、中國市場の旺盛なニーズが日本企業(yè)の予測を上回り、日本のメーカーに好材料をもたらした。キヤノン、安川電機(jī)、村田製作所、総合電子部品メーカーのTDKなどは、最近になって業(yè)績予想を相次いで上方修正した。

日本の自動車部品メーカーの武蔵精密工業(yè)は20年の対中輸出額が2けたの増加を達(dá)成した。同社の上層部によると、電気自動車の部品など関連製品の中國市場シェアがさらに拡大する見込みという。大手ガラスメーカーのAGCは、中國の自動車市場が安定回復(fù)したため、同社の自動車用ガラス製品の売り上げが予想を上回ったほか、スマートフォン向けの高機(jī)能材料の出荷も伸びた。また、20年には日本の紙類?紙製品の対中輸出額も同26．6％増加した。

帝京大學(xué)経済學(xué)部の露口洋介教授は、「日中貿(mào)易の良好な狀態(tài)が両國経済の回復(fù)を促進(jìn)した。新型コロナウイルス感染癥と一國主義?保護(hù)主義がグローバル経済にもたらした挑戦に直面して、日中両國は多國間主義を堅持し、協(xié)力のポテンシャルをさらに開拓し、互恵?ウィンウィンを拡大し、両國の経済貿(mào)易協(xié)力が新たなステージに進(jìn)むことを期待している。國際情勢がどのように変化しても、日中両國の経済関係は非常に重要だ」との見方を示した。日本國際貿(mào)易促進(jìn)協(xié)會の笠井爚雄理事長は、「日中貿(mào)易の安定増加は日中経済関係の重要性と安定性を物語る」と指摘した。

北京外國語大學(xué)北京日本學(xué)研究センター経済研究室の丁紅衛(wèi)（ディン?ホンウェイ）研究員は、「日中両國はグローバル産業(yè)チェーン?サプライチェーンと世界の貿(mào)易構(gòu)造において強(qiáng)い相互補(bǔ)完性をもっている。今後、雙方は自動車?自動車部品の製造、半導(dǎo)體、精密機(jī)器、自動化、スマート化などの分野での協(xié)力においてさらに大きな可能性を開拓していくことだろう」との見方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）