中國の春節(jié)映畫「Hi,Mom」が大ヒットしている理由は?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2021年2月19日(金) 13時0分

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中國の興行データを集計する貓眼専業(yè)版の統(tǒng)計によると、春節(jié)の連休期間中の映畫の興行収入は78億4500萬元で、動員者數(shù)は延べ約1億6000萬人だった。

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中國の興行データを集計する貓眼専業(yè)版の統(tǒng)計によると、春節(jié)(舊正月、今年は2月12日)の連休期間中(2月11日から17日まで)の映畫の興行収入は78億4500萬元(約1255億2000萬円)で、動員者數(shù)は延べ約1億6000萬人だった。うち、「唐人街探案3(僕はチャイナタウンの名探偵3)」は35億6500萬元でトップ。以下、「你好,李煥英(Hi,Mom)」27億3000萬元、「刺殺小説家(Assassin in Red)」5億4000萬元と続いた。

その他の寫真

近年の春節(jié)映畫を見ると、毎年のように「ダークホース」が登場している。今年も例外ではなく、15日から17日までの3日間、「Hi,Mom」の1日當たりの興行収入が「僕はチャイナタウンの名探偵3」を上回り、「ダークホース」となった。

「Hi,Mom」は、監(jiān)督と主役を務める女性コメディアンの賈玲(ジャー?リン)と、すでに故人となっている彼女の母親との実話を元にした腳本で、娘が1980年代にタイムスリップして青春時代の母親に會いに行くというストーリー。タイムスリップしたことで生じる一連のちぐはぐなやり取りが笑いどころとなっているが、その根底には、誰もが母親に感じているかけがえのない感情を描き出しており、見る人が深い共感を覚えることができるようにしている腳本家の努力が垣間見える。

同作品に出演している賈玲や沈騰(シェン?タン)は、中國で目下大人気のコメディアン。加えて、ノスタルジーを感じさせる母親への思いをテーマにしていることが、家族団らんを楽しむ春節(jié)のムードともぴったり合っている。

小説「瘋狂電影圈」の作者で腳本家の莫爭は、「『Hi,Mom』は、非常に溫かみのある仕上がりになっている。母親をテーマにした作品で、1988年の映畫『媽媽再愛我一次(Mother love me once again)』に似ていて、多くの人がそれを見て共感を覚える。人気のタイムスリップやハラハラするシーンも見所で、目新しさを感じさせる面白いシーンも満載だ」としている。

あるブロガーは、微博(ウェイボー)で、「『Hi,Mom』は映畫としてはこまごまとした欠點がいくつもある。コントを集めてくっつけたような感じが否めない上、そのシーンやセリフも単調(diào)で、どこかで見たようなシーンもある。でも、私はこの作品がとても好きだ。なぜなら、監(jiān)督の誠意を感じるからだ。そこにはもくろみなどなく、興行収入よりも、彼女の母親に対する思いが優(yōu)先されている。映畫では、人數(shù)の足りない母親のバレーチームが奇跡的に勝利するようなこともなく、熱血でも勵ましに満ちてもいないものの、そのベースには女性の視點から、母親に対して少しずつ理解を深めていく様子が丁寧に描かれている。賈玲の監(jiān)督としてのレベルはまだまだだが、観客に対して非常に真摯に向き合っていることは間違いない」と評価している。

つまるところは、その表現(xiàn)する感情が、リアルで心が込められているかが一番重要であり、それが映畫がヒットするかのカギとなる。賈玲は、まだ本當の意味での一流の映畫監(jiān)督になったとは言えないものの、彼女の作品に込められている感情は、どんな巨匠にも決して負けないだろう。それこそが、多くの人が彼女の作品に心を打たれ、お金を出してそれを鑑賞している本當の理由だ。ここ數(shù)日、映畫を鑑賞したネットユーザーらは次々と、微博に自分の母親が若かった頃の寫真を投稿している。こうした現(xiàn)象からも、この作品が人々の思いにぴったりマッチしたことが見て取れる。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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