中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)は27日、陝西省內(nèi)にある東周時(shí)代（紀(jì)元前770年－同256年）の遺跡である澄城劉家窪遺跡の男性貴族の墓で化粧品が見つかったと報(bào)じた。美白効果をもたらす物質(zhì)が検出されたという。

美白効果を期待できる化粧品は、直徑5．5センチの銅製の容器に入っていた。該當(dāng)する內(nèi)容物の重量は約6グラムで、牛脂の中に酢酸カルシウム一水和物の顆粒が混じっていた。

酢酸カルシウム一水和物は鉱物としては比較的珍しく、湖の堆積物や洞窟內(nèi)で発見されるムーンミルクと呼ばれる特殊な物質(zhì)を原料とする。一般的には湖の堆積物から得られた場(chǎng)合には雑成分が多く、洞窟で得られたものは純度が比較的高いという。澄城劉家窪遺跡を調(diào)査した専門家は、男性貴族の墓で発見された酢酸カルシウム一水和物は、當(dāng)時(shí)の道家（道教関係者）または方士（神仙の術(shù)を身につけた者）が、洞窟中のムーンミルクを採(cǎi)集したものと推測(cè)している。

記事によると、中國(guó)でこれまで知られていた最も早い「牛脂を美顔に利用する」記述は、南北朝時(shí)代の6世紀(jì)に著された農(nóng)學(xué)書である「齊民要術(shù)」にみられるものだった。澄城劉家窪遺跡での発見は、牛脂による美顔の歴史を「実物」によって1000年以上前にさかのぼらせたことになる。（翻訳?編集/如月隼人）