子供から大人までみんなに愛(ài)されてきた米國(guó)の名作アニメ「トムとジェリー」。その絶大な人気を背景に、放送開(kāi)始から80周年という節(jié)目に、ハリウッドが実寫(xiě)版映畫(huà)を送り出した。しかし中國(guó)では意外な苦戦を強(qiáng)いられ、米國(guó)映畫(huà)の人気が低迷しているのではないかとの見(jiàn)方が広がっている。

実寫(xiě)版「トムとジェリー」は、2月26日に中國(guó)の映畫(huà)館で上映が開(kāi)始された。CGを駆使し、アニメと実寫(xiě)を融合させたこの作品は、「顔が変形するほどおもしろさ満載」とPRされてきたにもかかわらず、上映開(kāi)始後3日間の興行収入は8000萬(wàn)元（約13億円）と低迷。このままでは、最終的な興行収入はせいぜい10億元（約165億円）程度だろうとの見(jiàn)方が広がり、関係者から落膽の聲が上がっている。

本當(dāng)に米國(guó)映畫(huà)の人気は低迷しているのだろうか？ 中國(guó)での歴代興行収入トップ10の映畫(huà)を見(jiàn)てみると、6位の「アベンジャーズ／エンドゲーム」を除いて、すべて國(guó)産映畫(huà)が占めている。また、ランキングをトップ20に広げても、米國(guó)映畫(huà)は「アベンジャーズ／エンドゲーム」に加え、「アベンジャーズ／インフィニティ?ウォー」、「ワイルド?スピード SKY MISSION」、「ワイルド?スピード ICE BREAK」の計(jì)4本だけだ。

トップ20に入った米國(guó)映畫(huà)はすべてシリーズ作品で、第1作から見(jiàn)てきた根強(qiáng)いファンに支えられているが、それ以外の映畫(huà)は新規(guī)の観客獲得に苦戦する傾向が見(jiàn)られる。さらに、世界の歴代興行収入1位の「アベンジャーズ／エンドゲーム」でさえも、今年の春節(jié)期間に上映された「僕はチャイナタウンの名探偵3」に、中國(guó)での興行収入トップの座をあっさりと奪われてしまった。

かつて中國(guó)で大成功を収めた米國(guó)映畫(huà)といえば、1997年の「タイタニック」（興収3億8000萬(wàn)元、約63億円）、2009年の「アバター」（興収13億元、約215億円）など。これらの興行収入は當(dāng)時(shí)の中國(guó)映畫(huà)にとって手の屆かない存在だった。しかし、2016年のチャウ?シンチー（周星馳）監(jiān)督の映畫(huà)「人魚(yú)姫」で形勢(shì)が逆転。この映畫(huà)の興行収入は34億元（約560億円）に達(dá)し、國(guó)産映畫(huà)が米國(guó)映畫(huà)を上回った。また、2020年は新型コロナの影響で、世界の映畫(huà)産業(yè)が打撃を受けるなか、中國(guó)はいち早い回復(fù)を見(jiàn)せ、國(guó)産映畫(huà)はヒット作を連発した。その結(jié)果、中國(guó)は初めてアメリカに代わり、世界最大の映畫(huà)市場(chǎng)となった。

中國(guó)だけではない。昨年「パラサイト 半地下の家族」が大ヒットした韓國(guó)、「劇場(chǎng)版 鬼滅の刃 無(wú)限列車(chē)編」が大ヒットしたアニメ大國(guó)?日本など、自國(guó)の映畫(huà)産業(yè)が強(qiáng)い國(guó)では、ますます米國(guó)映畫(huà)の影響力が低下していくのではないだろうか。常にトップを走ってきた米國(guó)映畫(huà)にとって、楽観できない狀況が今後も続くと見(jiàn)込まれる。（提供/華流?anomado）