南シナ海の東沙諸島、中國軍機飛來し臺灣は射撃訓(xùn)練、「海峽危機の潛在的発火點」と米誌

Record China    2021年3月6日(土) 19時0分

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臺灣が実効支配する南シナ海の東沙諸島。付近の臺灣ADIZには中國軍機が頻繁に飛來し、臺灣は実弾射撃訓(xùn)練を行っている。米誌は「臺灣海峽危機の潛在的発火點」と報じた。東沙諸島

南シナ海に浮かぶ東沙諸島が中國と臺灣の間で新たな焦點になりつつある。東沙諸島は臺灣が実効支配しているが、中國軍機が最近、頻繁に飛來して來る臺灣の防空識別圏(ADIZ)南西部に位置する。臺灣側(cè)も沖合で実弾射撃訓(xùn)練を行うなどして中國をけん制。米紙は「臺灣海峽危機の潛在的発火點」とも報じた。

東沙諸島は南シナ海の北東にある環(huán)礁。東沙島だけが平坦な「島」だ。約1500メートルの滑走路があるが、島の大きさは約2800×860メートルしかない。臺灣の海巡署(海上保安庁に相當)職員や研究者が常駐。一般住民はいない。

地理的に中國沿岸から近く、臺灣本島からは遠い。臺灣本島からは約410キロで広東省の汕頭からは約260キロ?,F(xiàn)在は臺灣の海軍陸戦隊も守備に就いているとされる。

東沙諸島をめぐっては昨年5月、共同通信が「中國人民解放軍が8月に中國南部?海南島沖の南シナ海で、東沙諸島の奪取を想定した大規(guī)模な上陸演習を計畫している」と報道し、注目を集めた。記事は「東沙諸島は中國海軍の基地がある海南島から臺灣南方のバシー海峽を経て太平洋へ向かうルート上にあり、中國軍が太平洋に進出するため戦略的に重要。中國初の國産空母『山東』も海南島の基地に配備されており、中國軍にとって東沙を制する必要性が高まっている」とも伝えた。

10月には東沙島に補給物資を運ぶ臺灣の航空機が高雄から離陸したが,香港の航空管制から「安全を保障できない」と通告され,やむなく引き返した。軍事専門家は「中國軍がいつでも東沙の補給路を斷つこともできるし,奪取しようと思えばできる狀況にある」とみている。

臺灣?中央通信社によると、海巡署東南沙分署は1日、東沙島沖で実弾射撃訓(xùn)練を?qū)g施した。臺灣南西のADIZには中國軍機の進入が相次いでいることから、各種の狀況に備えるためとされ、9日にも東沙島沖で実弾射撃訓(xùn)練を予定している。國防部(國防?。─恧筏皮い胲娛聞酉颏摔瑜欷小⒅袊胃鞣N軍用機は東沙諸島にも接近したことがあり、地域の平和や安定に緊張が生じている。

米紙ニューズウィークに寄稿した東京外國語大の小笠原欣幸教授(臺灣政治)は「現(xiàn)時點では中國が臺灣侵攻作戦を敢行する可能性は低い。それは臺灣軍の抵抗、米軍の介入、國際社會での反中感情の高まりが予想されるからである」と指摘。その一方で「今年7月の中國共産黨創(chuàng)設(shè)100周年、そして來年の第20回共産黨大會を『中國の夢』で壯大に演出したい習近平國家主席は臺灣問題で何らかの『成果』を示したいであろう。そこで浮上してくるのが東沙諸島だ」と述べた。(編集/日向)

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