來年3月9日の韓國次期大統(tǒng)領(lǐng)選挙を1年後に控え、各有力候補(bǔ)が本格的に動きだした。與黨「共に民主黨」では李洛淵前首相が8日にも黨代表を退き、選挙活動を開始。各種世論調(diào)査でトップを走る同黨の李在明?京畿道知事と公認(rèn)を爭う。野黨陣営では尹錫悅前検事総長の去就が焦點だ。

聯(lián)合ニュースによると、エムブレインパブリック、ケイスタットリサーチ、コリアリサーチ、韓國リサーチの4社が2月22～24日に18歳以上の1007人を?qū)澫螭藢g施した合同世論調(diào)査では李在明氏の支持率が1ポイント上昇の28％となり、トップを維持した。李洛淵氏は1ポイント下落の11％、尹錫悅氏は1ポイント下がった7％だった。「共に民主黨」の支持層では李在明氏の支持率が49％、李洛淵氏が23％だった。

李洛淵氏が黨代表を辭任するのは、大統(tǒng)領(lǐng)選への立候補(bǔ)者は選挙1年前までにすべての黨職から退かなければならないという「共に民主黨」の黨憲による。東亜日報によると、同黨関係者は「李代表が退けば、金太年?院內(nèi)代表が権限代行を務(wù)めることになる」とし、「今や與黨も本格的な次期大統(tǒng)領(lǐng)選體制に入る」と述べた。

李洛淵氏は「新福祉體制」、李在明氏は「基本所得」をそれぞれ強(qiáng)調(diào)。與黨內(nèi)の支持集めを進(jìn)めているが、丁世均首相、金慶洙?慶尚南道知事ら「第3候補(bǔ)」の「登板」もささやかれている。

東亜日報は與黨関係者の話として「尹氏の出馬の有無とそれによる保守陣営の改編の可能性、親文陣営の支持を受ける李洛淵氏と李在明氏の激しい黨內(nèi)爭いとその隙を狙う第3候補(bǔ)による反転などが、今後1年間の大統(tǒng)領(lǐng)選政局での主要変曲點になるだろう」と伝えた。

與黨陣営が注目しているのは、検察改革をめぐり文在寅大統(tǒng)領(lǐng)と対立を繰り返してきた尹前検事総長の動向。尹氏が反文陣営の中心になって野黨の大統(tǒng)領(lǐng)候補(bǔ)に擔(dān)ぎ出されれば“臺風(fēng)の目”にもなりかねないと警戒している。

次期大統(tǒng)領(lǐng)選の前哨戦とされる4月のソウル、釜山両市長補(bǔ)欠選挙の結(jié)果も大統(tǒng)領(lǐng)選の地勢図に大きな影響を及ぼすものとみられる。1日に行われた「共に民主黨」のソウル市長候補(bǔ)予備選で樸映宣候補(bǔ)が勝利し、野黨の「第3地帯」予備選では「國民の黨」の安哲秀候補(bǔ)が無所屬の琴泰燮候補(bǔ)を退けた。

東亜日報は「國民の黨関係者は野黨の候補(bǔ)が誰になるのか。そしてその候補(bǔ)が本戦で勝利できるのか。これは保守陣営の改編につながり、野黨の大統(tǒng)領(lǐng)選構(gòu)図に直接的な影響を及ぼすだろうと指摘した」と報じた。（編集/日向）