中國が害蟲検出を理由に禁輸措置を取った臺灣産パイナップルが、日本で人気を博していることがこのほど臺灣で報じられた。こうした中、臺灣メディア?風(fēng)伝媒は「日本市場に進むにも困難がある」とする記事を掲載。関係者が指摘した「三つの難関」について伝えた。

風(fēng)伝媒の8日付の記事はまず、中國の禁輸措置を受けて臺灣では「パイナップル支援大作戦」が巻き起こったことを紹介。ただ、それによって農(nóng)家を一時的に救えるかもしれないが、中國市場への過度な依存という危機を解決することこそ急務(wù)というのが業(yè)界関係者の認識で、記事は「政府はかねてより國際市場でルートを開きたいと考えており、その一つが日本だがそれには困難もある」とした上で、日本に果物を出荷している郭泰呈（グゥオ?タイチョン）氏が「第一に価格だ。日本で臺灣産パイナップルはフィリピン産より高い。その原因の一つが関稅だ」と指摘したことを伝えた。

記事はさらに「臺灣産パイナップルは大ぶりで、日本の食習(xí)慣に合致していない」とし、郭氏の「日本では小ぶりなパイナップルが好まれるが臺灣の農(nóng)家は大ぶりなパイナップルの栽培を好む。農(nóng)家とこれまで何度も意思疎通を図ったが効果はなかった」という説明を紹介。ただ、郭氏は、中國への出荷が斷たれたことで農(nóng)家側(cè)に変化が生じることを予測しているという。

記事はまた、「日本は現(xiàn)在、臺灣を応援するために臺灣産パイナップル購入ブームに呼応し、臺灣もこれを機に日本市場を切り開いていくことを決めた」とした上で、郭氏が日本市場の小ささなどを理由に悲観的に分析していることを伝えた。（翻訳?編集/野谷）