2021年3月10日、米國際放送局VOAの中國語版サイトは、中國が高速鉄道を臺灣に延伸する計畫を持っているとし、中國本土、臺灣雙方の有識者の見解を報じた。

記事は、中國國務(wù)院が先日「國家総合立體交通網(wǎng)規(guī)畫綱要」を発表し、2021年から35年までの中國の交通網(wǎng)建設(shè)の方針を示した中で、福建省福州市から臺北を結(jié)ぶ高速鉄道が構(gòu)想に含まれていたことで、中臺雙方のネットユーザーによる議論が起きたと伝えた。

その上で、上海臺灣研究所の倪永傑（ニー?ヨンジエ）副所長が「中國のインフラ建設(shè)が臺灣に接続すれば、中臺間の往來の助けとなる。交通の利便性が向上するほか、雙方の経済、貨物、情報の流通も促される。これはあくまで経済的な問題であって、政治的な意図を持ち出すことなく平常心で見なければならない」と述べたことを紹介した。

一方で、臺灣の國立中山大學(xué)中國?アジア太平洋地域研究所の郭育仁（グオ?ユーレン）教授が「北京―臺北鉄道は臺灣統(tǒng)一のシグナルであるとともに、習近平（シー?ジンピン）國家主席の任期延長に対する野心の表れだ。22年までに権力基盤をより確固たるものとし、23年に入ってさまざまな面から臺灣に硬軟織り交ぜたアプローチを仕掛けてくるだろう」との認識を示したとしている。

また、臺灣の國防安全研究院の舒孝煌（シュー?シャオホアン）氏が「中國は真剣に北京―臺北鉄道の建設(shè)を考えている」とした上で、完成すれば臺北と中國本土の主要都市間の物流が數(shù)時間以內(nèi)で完了し、臺北が中國本土の経済圏に入ることから、「ある面では確かに魅力を持っている」と解説したことを紹介した。

このほか、臺灣の邱垂正（チウ?チュイジョン）大陸委員會報道官が「海をまたいだ交通建設(shè)は雙方の公権力に関わる問題だが、中臺當局はこの件について協(xié)議を行ったことがない。本土側(cè)が一方的に枠組みや計畫を臺灣人民に押し付けるようであれば、臺灣人民が善意や誠意を感じることはできず、両者の溝が一層深まることになるばかりだ」とし、計畫の実現(xiàn)に當たっては臺灣の民意を得ることが不可欠との認識を示したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）