2021年3月16日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、黒龍江省でオープンした世界初の「ホッキョクグマホテル」が動物保護団體から批判を浴びていると報じた。

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記事は、黒龍江省ハルピン市の観光パーク內(nèi)に12日、宿泊客が屋內(nèi)でガラス越しにホッキョクグマを眺めることのできる世界初の「ホッキョクグマホテル」がオープンしたと紹介。ホテルはホッキョクグマが飼育されている屋內(nèi)空間と33枚のガラスで隔てられた場所にあり、宿泊客はレストランや客室內(nèi)からホッキョクグマの生態(tài)を24時間観察することができるほか、餌やり體験もできると伝えた。

また、ホッキョクグマの生活する空間は「リアルな北極の情景」を再現(xiàn)したと宣伝されているとする一方で、ホテルを紹介する映像や畫像からは、白い床や壁畫で氷や雪を模しているのみであることがうかがえ、「リアルな情景」かどうかは微妙なところだと説明している。

その上で、中國のネットユーザーから「24時間監(jiān)視された上に夜間も消燈せず、ホッキョクグマが不眠に陥って精神が崩壊するのではないか」との懸念が寄せられていると伝えたほか、動物保護団體PETAのアジア支部が「ホッキョクグマは1日に18時間活動する必要があり、水族館や動物館內(nèi)に閉じ込められるべきではない。ましてやホテルに出現(xiàn)させるべきではない」と指摘し、動物を苦しめることで利益を得ようとする施設(shè)やサービスの利用を避けるよう呼び掛けたとした。

記事はさらに、同市の極地館で以前、ホッキョクグマ2頭が非常に狹い環(huán)境での生活を強いられたことでうつ癥狀を発し、広い場所に移してようやく回復(fù)するトラブルがあったことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）