Record China 2021年3月22日(月) 15時20分
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臺灣問題をめぐって中國を批判したフランス人學者に対し、駐仏中國大使館が辛辣(しんらつ)な言葉を使ったことがフランスで物議を醸している。
臺灣問題をめぐって中國を批判したフランス人學者に対し、駐仏中國大使館が辛辣(しんらつ)な言葉を使ったことがフランスで物議を醸している。仏國際放送局RFI中國語版サイトや中國紙?環(huán)球時報が伝えている。
報道によると、駐仏中國大使館は中國を批判したフランスの學者アントワーヌ?ボンダズ(Antoine Bondaz)氏をツイッター上で「チンピラ」と罵倒し、フランス世論や政界、學界から批判の聲が上がった。
RFIの記事は「この事件はフランスの學界、政界、民間世論を驚かせた。一國の外交官が暴言、特に學者に対して暴言を吐くのを見たことがなかったからだ」とした。また、仏紙ルモンドは「中國大使館がフランスの學者を名指しで攻撃したのは初めて」とも報じた。
発端は、盧沙野(ルー?シャーイエ)中國大使が今年2月、フランス上院の臺灣交流グループの代表であるアラン?リシャール(Alain Richard)氏に、議員訪臺団の取り消しを求める書簡を送ったことだという。これに対しフランス政府は「フランスでは三権が分立しており、議員が自分の希望する國を訪問し、自分の希望する人に接觸する権利がある」とし、中國大使の要求を拒否した。
フランス戦略研究財団の研究員で中國問題の専門家でもあるボンダズ氏は3月16日、盧氏の書簡について、「フランスの民主制度への介入であり、受け入れられない」と批判?!袱铯瑖紊显鹤h員は訪問計畫を自由に決定し、誰にでも會うことができる自由がある。中國にはフランスの國民によって選ばれた政治家に指示する権利はない。ましてや、外交官であればなおさらだ」と主張した。
すると19日、中國大使館はツイッター上でボンダズ氏を「チンピラ」と名指しで批判。この発言は瞬く間に同國で物議を醸した。RFIの記事は、「中國大使館が最低限の禮儀も顧みず、駐在國の學者を侮辱したことが指摘されると、フランス世論は驚き、怒り、議員は左右を問わず一致して學者を支持し、外務省に盧氏を呼び出して厳重な警告を出すよう要求した」と報じ、各界からの批判の聲を紹介した。
それによると、歐州議會の議員らからは「中國大使を呼び、『これ以上橫暴を続けるなら中國に戻れ』と警告すべき。これ以上見て見ぬふりをしてはいけない」「中國大使館は著名な學者を侮辱し、中國に従うよう警告した。親愛なるル?ドリアン(フランス外相)、これを見過ごしてはならない」「自國のイメージにこれほどダメージを與える外交官はめったにいない。亂暴で粗野。これがあなた(中國大使館)が示した中國だ」といった聲が、フランスの議員や政治家からは「中國大使館は、フランスが學者を尊重する國であり、私たちが自由と博愛を大切にしていることを知っているのだろうか」「私は中國に関するボンダズ氏の見解に常に同意するわけではないが、大使館がフランスの學者を侮辱することは受け入れられない。言論の自由は保護されなければならず、彼らのやり方は容認できない」といった聲が上がったという。
また、ネット上でも多くのユーザーが批判的な聲を上げているとし、「中國大使館のこうした態(tài)度は、中國の真の顔を浮き彫りにしている」「彼の発言は、自國の人民を侮辱することに等しい。中國ではたとえエリートであってもまともな言葉を身につけることができないのだと誤解させるものだ」などのコメントが寄せられていると伝えた。
一方、環(huán)球時報の記事は「ボンダズ氏はこれまでに繰り返し、中國や中國に関する問題で客観的な姿勢を示したフランスの學者や作家らを攻撃してきた」と主張。ボンダズ氏が「あなたとあなたの妖魔たちにキスを」と皮肉交じりに中國を批判したことを取り上げ、「陰険」と非難した。
また、フランス國內(nèi)で今回の中國大使館の言動が「言論の自由」を脅かすものだとの懸念が出ていることについて、同大使館が21日に聲明を発表したことを紹介。同聲明では、「中國大使館はこれまでフランスのメディアや學者が中國に関する問題を報道、研究、議論することについて、真実、客観、公正なものでさえあれば歓迎してきた。誤った事実や偏った視點に対しても、事実を明らかにし、立場を示していく」とする一方、ボンダズ氏については「ある學者は寂しさに耐えきれず、大衆(zhòng)の歓心を得ようとして、議論の正常な軌道から逸脫し、中國大使館に対してさまざまな挑発を行った」と指摘している。
環(huán)球時報は、「中國大使館の(「チンピラ」という)返信は蔑んでいるのであって、侮辱しているのではない」と主張。ボンダズ氏について「この人物は獨立してもおらず、學者とも呼べない。完全なる『噴子』(悪意ある中傷的な書き込みをする人物)なのである」とした。また、同氏は臺灣と「あいまいな」関係にあり、米國の一部の反中組織とつながりがあるなどとし、「今回、彼の挑発的なツイートに中國大使館が『チンピラ』という言葉で応じたのも、付きまとわれるのを避けるためだったのだ」との論を展開した。(翻訳?編集/北田)
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