四川省広漢市にある三星堆遺跡で最近、6つの祭祀坑が発見(jiàn)され、大量の重要な文化財(cái)が出土したことが、改めて世界を驚かせている。全容解明にはまだしばらく時(shí)間がかかりそうだが、「古蜀文明」を追いかけたい人々の考古熱を冷ますことはない。「考古學(xué)の世界を追い求めて旅をする」のが、今時(shí)の旅行の新たな注目點(diǎn)だ。

■三星堆観光エリアが人気沸騰

3月20日、「考古中國(guó)」重大プロジェクト作業(yè)進(jìn)展會(huì)は、三星堆遺跡の最新の考古學(xué)的発見(jiàn)と考古學(xué)研究の成果を発表した。考古學(xué)従事者が遺跡で新たに三星堆文化の「祭祀坑」6カ所を発見(jiàn)し、金の仮面のかけら、巨大な青銅仮面、青銅神樹(shù)、象牙などの重要文化財(cái)500點(diǎn)余りが出土した。三星堆は「考古學(xué)會(huì)のトップトレンド」になり、今回「一新される」ことにより、一躍全國(guó)で最も注目される観光スポットになった。神秘的な古代文明の遺跡をその目で一目見(jiàn)たいと、大勢(shì)の観光客が三星堆を訪(fǎng)れている。

こうした動(dòng)きを受けて、三星堆観光エリアの入場(chǎng)券の予約枚數(shù)と検索件數(shù)が大幅に増加し、3月20日と21日の2日間だけで、攜程プラットフォームを通じて三星堆博物館の入場(chǎng)券を予約した観光客數(shù)は前月比12倍近く増加した。3月22日の時(shí)點(diǎn)で、Qunar．Comプラットフォームでの三星堆観光エリアの検索件數(shù)は19年同期に比べて3．4倍増加し、予約の多い狀況は清明節(jié)（先祖を祭る中國(guó)の伝統(tǒng)的な祭日、今年は4月4日）連休まで続く見(jiàn)込みだ。

■三星堆博物館が「じっくり味わう」旅に

これまで四川省成都市の観光コースの中で、三星堆博物館はニッチ市場(chǎng)の観光地に屬し、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と抱き合わせで1日ツアーに組み込まれるのが一般的だった。しかしこのたび「一新され」、地球外文明や中國(guó)文明西來(lái)説などの可能性について公開(kāi)の討論が行われると、三星堆に対する人々の認(rèn)知や好奇心が高まった。こうして三星堆博物館は「じっくり味わう」べき探究の旅の対象に生まれ変わった。

入場(chǎng)券購(gòu)入者のデータを見(jiàn)ると、展示品の専門(mén)的な解説を申し込んだ人は30歳から40歳が中心で、男女はほぼ同數(shù)だった。大勢(shì)の観光客が飛行機(jī)に乗ってでも、神秘に満ちた「古蜀文明」を一目見(jiàn)たいと考え、購(gòu)入者の居住地を見(jiàn)ると、約5割が四川省內(nèi)からの観光客で、それ以外では江蘇省、北京市、広東省、重慶市、上海市からの観光客が多かった。四川省內(nèi)の重要な博物館數(shù)館も大きな注目を集め、人気ランキング上位3館には成都博物館、金沙遺跡博物館、成都武侯祠博物館が並んだ。

メディアの報(bào)道によると、三星堆博物館と四川省文化財(cái)考古研究院は開(kāi)放型の文化財(cái)保護(hù)修復(fù)館を共同建設(shè)しているところで、予定では4月にテスト運(yùn)営を行ない、5月18日に正式にオープンすることになっている。

■土器のブタが「アングリーバード」キャラそっくりでネットの人気者に

三星堆がネット全體で注目を集めると同時(shí)に、関連のクリエイティブグッズにも人気が出ている。

三星堆博物館の微博（ウェイボー）には400萬(wàn)人以上のファンがいて、それ自體がすでにれっきとした「ネットの人気者」だ。ネットユーザーが新たに発見(jiàn)された6つの祭祀坑を「6つのブラインドボックスを開(kāi)けたみたい」とクリエイティブに表現(xiàn)したことから、「三星堆遺跡で6つのブラインドボックを連続オープンした」との話(huà)題もネットでよく検索されるようになった。

クリエイティブグッズも同時(shí)に人気を集め、最近は売り上げも大きく伸びている。一番人気は「三星堆祈福神官」と銘打ったブラインドボックスだ。代表的な文化財(cái)である円形の金仮面、青銅の鳥(niǎo)、大立人像、縦目仮面、平頭金仮面の5點(diǎn)をモチーフにした小さな玩具が入っており、オリジナルの四角い頭部や大きな耳といった特徴が再現(xiàn)されていて、かわいらしさに「萌える」。素材はポリ塩化ビニルだが、質(zhì)感は青銅に似ており、緑青までリアルに再現(xiàn)されている。

また最近は、土器のブタをモチーフにした樹(shù)脂製のマグネットがファンの間で新たな人気者になった。考古學(xué)的調(diào)査で発掘された土器のブタは、モバイルゲーム「アングリーバード」に出てくる敵キャラクターの緑のブタの顔に似ていることから、「ネットの人気者」になった。この土器のブタが出土した連合遺跡は、三星堆古城遺跡周辺の重要な集落の1つとみられることが注目される。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KS）