2021年4月4日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、臺(tái)灣で発生した列車脫線事故の原因について専門家の見解を紹介する記事を掲載した。

記事は、臺(tái)灣花蓮県にある清水トンネルの入り口付近で2日、太魯閣（タロコ）408號(hào)特急列車が20メートル上の坂から滑落してきた作業(yè)車と衝突して脫線、50人が死亡して約150人が負(fù)傷したことを紹介。事故発生後には「鉄道當(dāng)局はこのような危険な地形の場(chǎng)所にも監(jiān)視システムを設(shè)置していなかったのか」との疑問の聲が上がったとした。

そして、臺(tái)灣鉄路が4日に「工事により改善できない傾斜部分には警報(bào)システムを設(shè)置するが、今回の事故現(xiàn)場(chǎng)の坂は工事による改善が可能と評(píng)価されていたため、警報(bào)システム設(shè)置対象から外れていた」と説明したことを伝えている。

また、臺(tái)灣運(yùn)輸安全調(diào)査委員會(huì)の責(zé)任者が、事故前の映像では運(yùn)転席から線路上のトラックを視認(rèn)できたのはわずか250メートル手前で、當(dāng)時(shí)の時(shí)速で計(jì)算すれば視認(rèn)から衝突までの時(shí)間はわずか6．9秒しかなかったと述べ「仮に警報(bào)システムがあったとしても、運(yùn)転手が反応して衝突を回避できた時(shí)間は非常に限られていた」との見解を示したと紹介した。

さらに、臺(tái)灣交通部が4日に土木技師組合やエンジニアリング企業(yè)の技師16人に委託して現(xiàn)場(chǎng)調(diào)査を?qū)g施し、土木技師が事故発生の要因として「夜間の作業(yè)時(shí)間における安全確保のみに留意し、晝間に列車が通過する時(shí)間の安全確保が疎かになっていた」「施工現(xiàn)場(chǎng)の周囲にコンクリートなどの防護(hù)柵を設(shè)けたり、斜面の摩擦係數(shù)を高める措置をとったりしていなかった」「交通部の『鉄路両側(cè)禁建限建規(guī)則』に基づき、技師団體に安全評(píng)価を委託していなかった」「施工に伴うレールの変形に対する監(jiān)視システムが設(shè)けられていなかった」など複數(shù)の可能性に言及したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）

Today I went to Hualien to visit those injured in yesterday's train derailment & offer my condolences to the families of those who sadly passed away. We are deeply grateful to the medical personnel taking care of everyone affected by this tragedy. pic.twitter.com/f8oQoLCi0I

— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) April 3, 2021