2021年4月6日、中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)は「史実を歪曲し真実を隠す！日本の歴史教科書改ざんは何度も繰り返されている」と題する記事を掲載した。

記事は、文部科學(xué)省が先日、來(lái)年度使用する教科書の検定結(jié)果を発表し、高校の教科書について「日本の侵略を歪曲（わいきょく）、美化する內(nèi)容である」として北朝鮮メディアが批判し、竹島の記述について韓國(guó)からも抗議が出たと紹介。「過(guò)去を振り返れば、日本の歴史教科書が物議を醸すのは今回が初めてではない」と伝えた。

そして、日本の歴史教科書問(wèn)題は連合國(guó)による占領(lǐng)が終了した1950年代以降に始まり、55年、80年代初め、そして97年から21世紀(jì)に至るまでという三つの波があったと解説。55年には當(dāng)時(shí)の日本民主黨が教科書問(wèn)題に関する報(bào)告書を出し、教科書の內(nèi)容が偏見(jiàn)を帯びていると非難したことをきっかけに文部省が翌年に教科書検定制度を確立、「侵略」という記述を避ける、戦爭(zhēng)の記述を控えめにするなどの指針を打ち出したと紹介した。

その中で、65年には歴史家の家永三郎氏が編集した日本史教科書が文部省の検定によって大幅に修正され、731部隊(duì)の記述が全て削除されるなどしたため、家永氏が國(guó)を相手に訴訟を起こし、32年間かけて爭(zhēng)われた結(jié)果、97年8月に最高裁が「検定制度自體は合憲だが、南京事件や731部隊(duì)などに関する検定意見(jiàn)は違憲」として國(guó)に40萬(wàn)円の賠償の支払いを命じる判決を下したと説明している。

記事は、80年代に起きた第2の波として、82年6月に「教科書検定で日中戦爭(zhēng)の記述について文部省側(cè)が『侵略』を『進(jìn)出』などに改めるよう執(zhí)筆者側(cè)に要求した」との報(bào)道が日中間の外交問(wèn)題に発展したことに言及。中國(guó)政府が日本政府に強(qiáng)く抗議を行ったことなどから、日本政府が是正措置をとることを中國(guó)政府に約束し、11月に「近隣のアジア諸國(guó)との間の近現(xiàn)代の歴史的事象の扱いに國(guó)際理解と國(guó)際協(xié)調(diào)の見(jiàn)地から必要な配慮がなされていること」という歴史教科書検定基準(zhǔn)の新たな方針を発表するに至ったことを紹介した。

さらに、第3の波について「日本の一部右翼主義者が歴史教科書の編集に著手し、2000年に日清戦爭(zhēng)や日中戦爭(zhēng)、第2次世界大戦における日本の軍事侵略を風(fēng)化させ、粉飾した?jī)?nèi)容の教科書を作り、翌年に文部科學(xué)省が國(guó)內(nèi)の反対、國(guó)外からの抗議を顧みず、検定でこの教科書を合格とした」と伝え、中國(guó)の政府や國(guó)民から激しい不満と怒りが噴出したと報(bào)じている。

記事はこのほか、沖縄に関する記述についても過(guò)去に騒動(dòng)が起こっており、07年に文部科學(xué)省が検定意見(jiàn)で「太平洋戦爭(zhēng)末期に日本軍が現(xiàn)地住民に集団自殺を強(qiáng)要した」との記述を削除するよう求め、沖縄で10萬(wàn)人規(guī)模の抗議集會(huì)が開(kāi)かれる事態(tài)になったとも伝えた。（翻訳?編集/川尻）